■製品は二義的に存在する。■~流通チャネルは、コントロールできない。~
おはようございます。
うす曇りの川崎の朝、涼しいです。
参議院選挙後、敗北の政党は責任問題で揺れ動いている。
今回の結果は、与党不支持者の受け皿がなかったことが原因との分析がされている。
なので、野党再編の議論が盛り上がるのだろう。
しかし、今、日本には見通しのつかない様々な問題が存在しており、
国民の多くはこれらに対する確かなビジョンを望んでいる。
ビジョンのない離合集散には辟易しているのだ。
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、市場と流通チャネルは、業績をもたらす領域として、製品よりも重要なことがあるとする。
製品は、事業活動としてコストと売り上げを計上する。
一方、市場と流通チャネルは、収益はなく事業経費としての支出のみが発生する。
企業の製造物(製品)は、市場、流通チャネルを経てエンドユーザに購入されて初めて製品となり、収益源となる。
ドラッカーは、市場と流通チャネルは、製品からは独立して一義的に存在し、
一方の製品はそれに依存した二義的な存在と定義する。
つまり、製品は市場と流通チャネルがあって初めて、製品としての意味を持つのだ。
一つの例を示す。
ある家庭用消耗品メーカーが、アフターサービスの必要性から、
ある製品を専門店で売らなければならないと考えた。
優れた製品で、販売チャネルも積極的に販売したが売上げは伸びなかった。
原因はその製品がは二か月ほどで消費される大衆消費財で、専門店ではなく、
量販店で売らなければならなかったのだ。
「市場と流通チャネルは、事業の外部にあるために、
製品のように自由にコントロールはできない。
製品の変更は命令できても、
市場や流通チャネルの変更は命令できない。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第2章 業績をもたらすもの)
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