■致命的に重要な存在■~純粋の顧客、純粋の流通チャネル~
おはようございます。
うす曇りの川崎の朝です。
参議選の総括がメディアで盛んだ。
得票数でみると自公47%、野党52%、
投票率52%とすると有権者の7割以上が支持していないこととなる。
圧勝と言ってもこういう危うい基盤である。
政権与党の真摯さと有効野党の確立が求められる。
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、企業には二種類の顧客があるとした。
山崎パンなどの、大衆消費財メーカーはこのことを理解しているが、
食パンやクロワッサンの材料となる、小麦粉や甘味料などを作る生産財メーカーは、
山崎パンを顧客としてみており、流通チャネルとみていないとする。
しかし、山崎パンは、小麦粉や甘味料をスーパーやコンビニなどの販売店や
顧客のために購入しているのであり、
流通チャネルの機能を果たしているのである。
山崎パンなどの製パン会社は、純粋の顧客であるとともに、
純粋の流通チャネルという二つの役割を演ずる。
例えば、自社の甘味料が製パン会社から購入されなくなった場合、
その原因は、一般消費者が購入しなくなったのか、
もしくは製パンメーカーが他社の甘味料に乗り換えたことなどが考えられる。
消費者が購入しないことの原因は、その材料自体が受け入れられなくなった可能性があるとともに、
製パン会社の製造・販売プロセスでこの甘味料が生かされていない可能性もある。
これは、流通チャネルという役割での問題であり、致命的に重要な問題である。
そして最後に、この流通チャネルの変化は速いとする。
「流通チャネルは、技術よりも速く変化する。
顧客のニーズや価値観よりもはるかに速く変化する。
実際のところ、流通チャネルに関する意思決定のうち、
五年たっても陳腐化せず、新しい考え方や根本的な変化が必要にならないものはない。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第2章 業績をもたらすもの)
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