■市場、顧客、最終用途■~流通チャネルは、顧客でもある。~

おはようございます。

うす曇りの川崎の朝、すでに湿気が多い一日になりそうですね。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、流通チャネルは、特有で複雑な事情を持つとする。

流通チャネルは、文字どおり流通の経路である。
メーカーが作った製品を運び、保管し、販売する。
これら運送会社、倉庫会社、小売店などがメーカーにとっての流通チャネルとなる。
メーカーにとって、これらの流通チャネルが存在しなければ、製品が市場・消費者に届かない。
つまり、流通チャネルはメーカーにとっての顧客でもあるのだ。

この流通チャネルは、製品、市場、顧客、最終用途に適合していなければならず、
製品が、顧客としての流通チャネルと適合していなければならない。
そうでなければ、製品は市場に到達せず、消費者から購入されることはないし、
企業が業績をあげることもできない。

たとえば、Shibuya 109で女子高生向けの洋服を販売しているアパレルメーカーは、
女子高生とShibuya 109という二種類の顧客を持っていることとなる。
しかも、この二つの顧客は、それぞれ期待するものと要求するものが異なる。
女子高生は自分にあった洋服を期待し、109は多くの女子高生が来店することを期待し要求する。

アパレルメーカーは、この双方の期待と要求を理解し対応しなければならない。


「流通チャネルは、流通の経路であると同時に顧客でもある。

 流通チャネルは、製品に適合していると同時に、

 市場、顧客、最終用途に適合していなければならない。

 そしてなおかつ、製品の方が、顧客としての流通チャネルと

 適合していなければならない。」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第2章 業績をもたらすもの)

   


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