■製品を定義する■~かみそりと替え刃~
おはようございます。
うす曇りの川崎の朝、涼しいです。
昨日は都内で、記録的豪雨で電車が一時的にストップし混乱した。
前代未聞の気象現象が増加することは、”すでに起こった未来”だろう。
命を守るために、行政も、個人も工夫が必要でしょう。
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは事業の分析に当たっては、”正しい答えではなく、正しい問いが必要で
ある。”とした。
そして、業績をもたらす領域についての分析は、製品の分析からスタートすることが
賢明であるとする。
まず、主力製品とそれに付属する製品の関係について、二つの例をあげて問題点を示す。
●販促用製品の例;ジレットの安全かみそり
利益率の高い替え刃市場を創出するために、利益率の低いかみそりをただ同然で販売した。
そして、成功している。
●事務用コピー機メーカー:コピー機と消耗品
この企業は当初、消耗品市場を生み出すためにコピー機を販売していた。
コピー機を、製品とは定義せず、消耗品を主力製品と定義していた。
しかし、肝心の消耗品は専門企業に市場を奪われ失敗だった。
そこで、品質が劣り高価な自社の消耗品を無理に売ることをやめ、
コピー機を主力製品とすることにより売上げが急増した。
これらの例は、単なる言葉の定義の問題ではなく、
いかなる事業活動を行うかを決める、事業上の重要な意思決定の問題である。
「機能的には同じだが、多様なサイズ、形状、色彩を伴う製品は、
すべてをまとめて一つの製品と見るべきか、
別の製品と見るべきかという問題がある。
マーケティング、生産、そして財務分析のそれぞれの論理が、
それぞれの答えを出すに違いない。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第2章 業績をもたらすもの)
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