■業績をもたらす三つの領域■~製品、市場、流通チャネル~

おはようございます。

うす曇りの川崎の朝、涼しいです。

ガソリンの値上げが続いている。
今月初めエジプトで起こった政変も一因だろう。

マーケットは様々な環境要因の影響を受ける。
イギリスのプリンス・ジョージは日本のマーケットにどのような影響を与えるのか?

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

企業が作り出した製品は、市場がなければ消費者に届かないし、収益を上げることができない。
そして、市場に届けるためには流通チャネルが必要となる。

この製品、市場、流通チャネルのそれぞれが、収益上の貢献をもたらすとともに、コストを発生させる。
なので、これらは、総合的に、かつ互いの相関関係において分析しなければならない。

ドラッカーは、これらの三つの領域間の不適合から業績不振を生み出した例を示す。

アメリカのある大手食品量産メーカーが、グルメ食品を、食品専門店だけで売ることに決め、
この新事業は失敗に終わった。
その後まもなく、同業他社が、同じような食品をスーパーを通じて売り出して成功した。

一般の主婦にとって、食品専門店は、日常利用する流通チャネルではない。
一方、食品専門店で買物をする少数の主婦にとっては、
どこで売られていても、どのようなネーミングをしても
量産メーカーによって作られた加工食品は購入しないのだ。


「企業に働くあまりに多くの人たち、特に生産財メーカーの人たちが、

 自分は散文で話していたことを知らなかった

 モリエールの主人公ジュルダン氏のように、

 流通チャネルに依存していることはもちろん、

 流通チャネルを利用していることさえも、

 気づいていないかのようである。」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第2章 業績をもたらすもの)



   


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