■おじいちゃんは紳士だった■~清王朝高級官僚の長い爪~


おはようございます。

曇り空、今にも雨が降りそうな川崎の朝です。

今日から6月、新しい状況のスタート、
上手く適応していくしかないですね。

月曜日、今週もよろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


ドラッカーは、
当時のヨーロッパでは、
大工仕事のような手仕事を
習わせることは行きすぎで、
紳士方は手仕事はしなかった、
とした。


そして、
手仕事をしないことの証拠として、
爪を20センチも伸ばしていた
清王朝の高級官僚ほどではなかったにしても、
かなりそれに近かった、
と続ける。


あるときドラッカーは、
母が14歳だった1899年に他界した
祖父の洋服を見せてもらったことがあったが、
懐中時計を入れるチョッキのポケット以外には、
一つもポケットがついていなかった。

そのことについておばあちゃんは
こう言った。



「お前のおじいちゃんは紳士だったんだよ。

 二〇年前の紳士はね、

 物を持たせる召使いを連れて歩いたものさ。

 紳士は自分の手は使わないものと

 決まっていたんだよ」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 Ⅰ 失われた世界 3章エルザ先生とゾフィー先生)

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