■教師の条件に正解はない■~体の動きが意味するもの~


おはようございます。

薄曇り、ほのかに明るい川崎の朝です。

これから晴れて、日中は30度超え、
暑くなりそうです。

土曜日、良い週末をお過ごしください。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



ドラッカーは、
教師の条件に正解はなく、
言葉を使う教師と
使わない教師がいた、
とした。


そしてドラッカーが観察した、
二人の偉大な外科教師のうち、
一人は言葉を使わなかった、
と続ける。


この教師は、執刀するレジデント医の後ろに
口を閉ざして立ち、
レジデント医が一区切りごとに
振り返ることに対して教師は、
頷いたり、首を振ったり、
ちょっとだけ手を上げたり、
目を吊り上げたりするだけであった。


このことにより、
背後に控える階段教室の学生の全員が、
それらの体の動きが意味するものを
完全に理解した。


もう一人の外科の高名な教師は、
患者を運び入れる前に口頭で説明し、
手術が始まると質問をうながし、
逐一答えていたが、
この二人の外科教師は
大勢の立派な外科医を育てた。


ドラッカーは、
同じく有名な外科医の教師である友人に、
この二人の話をしたことがあるが、
その時、彼はこう答えた。



「ヒューストン大学の

 ドベケイ博士とデントン・クーレイ博士だな。

 教え方が違うことも、

 あの二人がうまく折り合えない原因の一つだと思うよ。

 私は教わったことはないが、

 ハーバードのクッシング博士も

 言葉は使わなかったそうだ。

 私自身は使うほうだ。

 ときどき、使わないで教えられたらいいのにと思うがね」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 Ⅰ 失われた世界 3章エルザ先生とゾフィー先生)

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