■ドラッカー並みの悪筆■~フェルドマン・ペン習字~


おはようございます。

まぶしい朝陽の川崎の朝です。
昨日は真夏の暑さの東京地方でしたが、
今日も暑そうです。

マスクも必要でしょうから
考える以上に水分補給を
こまめに行う必要がありますね。

休肝日明けの水曜日、
今日も健やかにお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


エルザ先生は、
ドラッカーをすぐに
ギムナジウムに上げたいとしたが、
父親はこれに対して抵抗した。


しかし、エルザ先生の言い分が通り、
ドラッカーはその秋、
ギムナジウムの最年少の一年生となった。


父はまだ諦められず、
数年後、ドラッカーの字がよくなるどころか
悪くなる一方であることに父は業を煮やし、
ペン習字の大家フェルドマン先生の
習字教室へ通わせた。


この教室のショーウィンドには、
「これがフェルドマン・ペン習字を受講する前の私の字です」
というドラッカー並みの悪筆とともに、
「フェルドマン・ペン習字を受講した後の私の字です」
というスペンサー体や装飾体のサンプルが並べてあった。


先生は、父の前で、ドラッカーに
「これがフェルドマン・ペン習字を受講する前の私の字です」
と書かせた後で、
授業料を受け取った。



「私は週三回、フェルドマン習字教室に通い、

 『これがフェルドマン・ペン習字を受講した後の私の字です』

 を書き続けた。

 私がようやくショーウィンドーに

 並べられるものを書いたところで

 講座は修了し、

 さすがの父も諦めた。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 Ⅰ 失われた世界 3章エルザ先生とゾフィー先生)

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