■身につけるべき唯一のこと■～ピーターの字は悩ませるだけ～

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おはようございます。

薄曇りの空から、強い朝陽が差し始めています。

今日は久しぶりに出社勤務。

頭の痛い通勤電車、

小田急線の通勤時は既に密が満載。

ロマンスカー利用で乗り切ろう。

火曜日、今日も健やかにお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ．ドラッカー∬

エルザ先生は、

ドラッカーの父親を呼び出し、

字の下手なことは

直ることはないだろうから、

すぐにギムナジウムの試験を

受けさせてはどうだろうか、

と言った。

これに対して父親は、

よくわからないと言ったが、

先生はこれは簡単なことで、

身につけるべき唯一のことが

身につけられないのだからだ、

と答えた。

さらに先生は、

字が下手でなくなる見込みがないのに、

五年生として一年間を無駄にすることには

意味がないと言っているので、

たしかに、ギムナジウムに入るには

早いかもしれないが、

12月生まれまでは入れるので

11月生まれのピーターは大丈夫だろう、

と続けた。

入学試験は読み方と算数が中心で、

ドラッカーはこの二つは大丈夫だから

入学試験も受かだろうとしたが、

先生がギムナジウムに上げたい本当の理由は、

ドラッカーのおかげで、

姉のクララが悩むようにはしたくないから、

だとした。

「クララは体の具合がよくありません。

　おまけに苦労性です。

　クララでは、ピーターのひどい字は

　どうにもなりません。

　彼女の倍は教え方の上手な私でさえ、

　どうにもできませんでした。

　ピーターの字は彼女を悩ませるだけです」。」

～Ｐ．Ｆ．ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

（Ⅰ　失われた世界　Ⅰ　失われた世界　3章エルザ先生とゾフィー先生）