■前提は自明、数理は完璧、結論は間違い■~手元に残っていないのが救い~

 おはようございます。


久しぶりに明るい光が射す川崎の朝です。


桜も開花が始めり、

思わず花見に繰り出したくなるような

春の好天になりそうです。

慎重に慎重に、ご注意ください。


日曜日、良い休日をお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



ドラッカーは、

まだ21という若さではあったが、

ドイツの学界への最初の大きな一歩として

講師への就任を打診されていた,

とした。



そしてドラッカーは、

新聞以外にも執筆しており、

それはまだ証券会社にいた1929年に、

あきれるほどに学術的な

経済論文二本を権威ある

季刊経済誌に発表したと続ける。



一本は商品市場、

一本はニューヨーク証券市場についての、

いずれも大間違いの論文で、

前提は自明、数理は完璧でありながら、

結論は間違いという、

計量経済学の歴史でも

稀なほうに属する論文だった、

とする。



「博士論文も冊子として出版していた。


 私にとっては、


 いずれも手元に残っていないのが


 救いという代物だった。」



(Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)

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