■避けられないことを延ばす癖■~学問、良識、民主主義への献身~
おはようございます。
雲は多い空ですが、
明るい川崎の朝です。
風が強いため、体感的には寒く感じますが
気温はさほど低くはないようです。
夜には雨の可能性もありますので、
遅くなる人は雨具の準備を。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
----------------------
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
あのような論文を
書いてしまったからには、
遅かれ早かれ、
国外追放か収容所行きに決まっているので、
追い出される前に出ていこうと決心した、
とした。
ところがドラッカーは、
自分がドイツを出てしまえば、
出版社があの危険な小冊子の発行を
止めてしまうかもしれない、
という理由もあったことで、
例のごとくぐずぐずしていた、
と続ける。
しかし、ドラッカーは
単に避けられないことを
先に延ばすという悪い癖が
出ていただけのことでも
あったかもしれないが、
ついにドイツを出ることにしたのは、
最初の、ナチス主導の
フランクフルト大学拡大教授会のせいだった、
とする。
「ナチスが最初に標的にした大学が
フランクフルト大学だったことには理由があった。
フランクフルト大学こそ、
ドイツで最もリベラルな大学であって、
学問と、良識と、民主主義への献身を誇りとする
最強の教授団を擁する大学だった。」
(Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)
コメント