■真摯さが基盤となる■~中級国をパートナーとする~
おはようございます。
日の出間もない川崎の朝、
雲が多く薄暗い空です。
一日一日少しずつ夜明が早くなってきました。
昨日は6時3分、今日は6時1分。
季節は少しずつ、
確実に移ろってるんですね。
とはいえ、今日は寒い雨の一日になりそうです。
暖かくしてお過ごし下さい。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
中級国が大国を見捨てることはできるとし、
事実、キッシンジャー時代の
1973年の中東戦争において、
ヨーロッパ諸国はあっさりアメリカを見捨てた、
とした。
そしてその瞬間、
キッシンジャー外交なるものは崩壊し、
後に残ったものは、
他ならぬクレイマー・キッシンジャー路線が、
正しくも嫌い抜いていた
その場しのぎの即席外交だけだった、
と続ける。
ドラッカーは、
クレイマー・キッシンジャー路線が
何かを教えたとしたならば、
それは大外相理論なるものの誤り、
あるいは空しさである、
とする。
たしかにアメリカは、
内政の余波以上のものとしての
外交政策を必要とし、
バランス・オブ・パワー戦略も
必要としているが、
それは、中級国を
パートナーとして巻き込んだ
バランスでなければならず、
軍事力以外の要因を含む
パワーでなければならない。
「そして、
たしかにアメリカの外交には
リーダーシップが必要である。
しかしそれは、頭のよさではなく、
真摯さを基盤とするものでなければならない。」
(Ⅰ 失われた世界 7章キッシンジャーをつくった男クレイマー)
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