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1月, 2024の投稿を表示しています

■最大の事業チャンスに溢れる分野■~人材配置には失敗がつきもの~

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 おはようございます。 未明の高知、 星もお月さんも浮かんでいないです。 寒さもひと息、 これから雨が降り始め 一日降りそうですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 非営利組織か営利企業かを問わず、 組織にとって最大の誤りは、 『一流の人材に結果の出ない仕事を任せる』 ことだとした。 そして、こうした誤りは、 放置すると危機を招きかねないと続ける。 クレイムズは、 そのような問題は誰でも気づくだろう、 と思うかもしれないが、 現実には、 人材配置には失敗がつきものであるとする。 そしてその失敗を避けるには、 主な人材をリストアップして、 各人の一年間の成果を 書き出してみるとよいとする。 「一流の人材を、彼らが最も貢献できそうな分野、  最大の事業チャンスに溢れる分野に  投入しているだろうか。  それとも、トラブル対応ばかりを任せ、  大切な人材をムダにしているだろうか。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■結果の出ない仕事■~世界で最もダメなマネジャー~

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 おはようございます。 高知の朝、 南の空に一つ星が輝いています。 日中は3月並みの暖かさになりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーは長い歳月のあいだに、 何百という企業や非営利組織の 無数の意思決定を助けたとした。 そして自分自身を、 まったくマネジメント経験のない、 世界で最もダメなマネジャー、 という表現は、 どう見ても謙遜のしすぎなのだと続ける。 クレイムズは、 ドラッカーは大学教授、 コンサルタント、相談相手として、 数多くの意思決定に大きな役割を果たし、 その経験はたいていのCEOをも 凌ぐだろうとする。 ドラッカーは、 ”リーダーにとって何より重要な仕事” について次のとおり説明を始める。 「非営利組織か営利企業かを問わず、  組織にとって最大の誤りは、  『一流の人材に結果の出ない仕事を任せる』  ことだという。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■非営利組織の意思決定■~当事者視点からのマネジメント~

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 おはようございます。 未明の高知、 北西の空に丸い月が 寒そうに浮かんでます。 今日は一日晴れそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーにインタビューをしたあと、 『非営利組織の経営』を読み返し、 ふたつの点に強い印象を受けたとした。 ひとつには自身の経験や エピソードを披露したことで、 もうひとつは自らは否定しているが、 ドラッカーは経営者やマネジャーでもある という点だとした ドラッカーはクレイムズに対しても、 マネジメント経験はいっさいなく、 当事者の視点からマネジメントを 理解しているわけではない、 と語っていたとする。 しかし実際には、 クレアモント大学院大学ピーター・F・ドラッカー・ グラジュエイト・スクール・オブ・マネジメントの 設立と運営にかかわっていたのだ。 「くわえて長い歳月のあいだに、  何百という企業や非営利組織の  無数の意思決定を助けた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■自身の経験やエピソード■~経営者やマネジャーでもある~

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 おはようございます。 高知の朝、 薄曇りの寒空が広がっています。 しかしこの雲もだんだん取れて、 いくらかあ多たくなりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 リスクテイクについて、 自身が美術館の評議員を 務めていたときのエピソード を引き合いに出した。 それは量が膨大で 高価なコレクションを入札した際に、 ほかの評議員たちから 意見を求められたドラッカーは、 迷っていないで買うべきで、 またとないチャンスかもしれないと 言ったというもの。 そして、 このコレクションが手に入れば、 一流美術館の仲間入りを果たせるので、 資金は何とか都合をつければよいのだとした。 クレイムズは、 ドラッカーにインタビューをしたあと、 『非営利組織の経営』を読み返したが、 そのときふたつの点に 強い印象を受けたとする。 ひとつには、この本では自身の経験や エピソードを披露しているのだが、 これは、自伝をべつにすると ドラッカーとしては珍しいことであるとする。 「もうひとつわたしが強い印象を受けたのは、  ご本人は持ち前の謙虚さから否定しているが、  ドラッカーは経営者やマネジャーでもあるという点だ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■魅力的な事業機会へのゴーサイン■~ある美術館の評議員~

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 おはようございます。 高知の朝、 満月がまだくっきりと北東の空に残ってます。 冷え込みましたが、 日中は少し緩みそうですね。 お城の梅もほころび始めました、 春の兆しですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 少々の痛みには耐えられても、 たったひとつの誤判断によって 会社の将来を打ち壊しては ならないのだとした。 そして経営者にとって最も難しいのは、 大きなリスクを伴うが、 ただ指をくわえて見ているのは忍びない、 魅力的な事業機会にゴーサインを 出すような場合だろうと続ける。 ドラッカーは、 このような状況を説明するために、 自身に関係したエピソード を引き合いに出した。 「ある美術館の評議員を務めていたとき、  大規模なコレクションが売りに出された。  量が膨大であまりに高価だったため、  高嶺の花だったが、  美術館はあえて入札に参加した。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■魅力的な事業機会へのゴーサイン■~ある美術館の評議員~

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 おはようございます。 未明の高知、 北東の空にまん丸の月が浮かんでいます。 東の空が赤く染まり始め、 追い立てられるように星は見えなくなりました。 高知は冷え込んでますが、 能登半島はもっと厳しい冷え込みですね。 一刻も早く暖かく、 安心して過ごせる環境が必要です。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 少々の痛みには耐えられても、 たったひとつの誤判断によって 会社の将来を打ち壊しては ならないのだとした。 そして経営者にとって最も難しいのは、 大きなリスクを伴うが、 ただ指をくわえて見ているのは忍びない、 魅力的な事業機会にゴーサインを 出すような場合だろうと続ける。 ドラッカーは、 このような状況を説明するために、 自身に関係したエピソード を引き合いに出した。 「ある美術館の評議員を務めていたとき、  大規模なコレクションが売りに出された。  量が膨大であまりに高価だったため、  高嶺の花だったが、  美術館はあえて入札に参加した。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■後戻りが利くだろうか■~たったひとつの誤判断~

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 おはようございます。 未明の高知、 いくらかの星が輝いています。 今朝も冷え込んでます。 今日も晴れて、 寒い一日になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 リスクとチャンスをめぐっては、 釣り合いのとれた判断をくだす必要があり、 そのためにはまず、 『この判断は後戻りが利くだろうか』 と考えて、答えがイエスなら、 一般にはかなりのリスクが とれるだろうと主張する。 そして 『そのリスクに自分たちは耐えられるだろうか』 と胸に手をあてるのだと続ける。 クレイムズは、 経営者たる者、当然ながら、 会社を破滅させかねないリスクを とるわけにはいかないのだとする。 「少々の痛みには耐えられても、  たったひとつの誤判断によって  会社の将来を打ち壊してはならないのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■アリストテレスの『汝を知れ』■~自らの悪弊を心得る~

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 おはようございます。 未明の高知、 明るい星が一つ輝く夜空から、 強烈な冷気が降ってきてます。 今朝のゴミ出しは厳しいです。 日中も相当寒そうですね。 暖かくしてお過ごし下さい。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 リーダーは、 アリストテレス学派の思想にあるように、 第一の法則は『汝を知れ』で、 自分がどういう悪弊に 染まりつつあるかを 心得なくてはいけないとする。 クレイムズは、 ドラッカーの見たところ、 多くの企業は、 勇み足を踏んだり、 リスクをとったりするよりも、 むしろ慎重すぎた、 あるいは優柔不断だったせいで 危機に陥っていると続ける。 ドラッカーは、 この点を意識しているのは、 自分自身が組織の舵取りにかかわっていたときに、 慎重すぎたからだろうとし、 さらに続ける。 「リスクをとらなかったのです。  特に、資金面ではとるべきリスクを  とりませんでした。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■調和が重要である■~期待度を引き下げる~

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 おはようございます。 未明の高知、 暗く曇ってます。 これから段々と晴れてきそうですが、 気温はずっと10度を下回りそうです。 寒気到来、 暖かくしてお過ごし下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 リーダーにとって大きな課題は、 慎重になりすぎる、 直感に走りすぎる、 というふたつの傾向を いかに調和させるかだとした。 そしてクレイムズは、 ドラッカーは、 自身については、 いつも結果を急ぎすぎるきらいがある と述べており、 この傾向を和らげるために、 期待度を引き下げるよう 心がけていたと続ける。 ドラッカーは、 何かの結果を三ヵ月後までに望んでいたなら、 『五ヵ月後まで』で満足するよう、 自分に言い聞かせたとし、 さらに次のとおり続ける。 「もっとも、  三ヶ月後を目指すべきなのに、  三年後でよしとしようとする人々も  何人となく見てきましたがね。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■耐え難い習慣■~ふたつの傾向の調和~

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 おはようございます。 未明の高知は晴れてます。 南の空に一つの星が ひときわ明るく輝いています。 今日は朝から一日晴れ、 暖かくなりそうです。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 マッカーサーの成功の秘訣は、 自身の生き方や考え方に まったくそぐわないやりかたで 会議を進めたことにあるとした。 そしてこれはマッカーサーの直感に反する、 耐え難い習慣だったが、 それでも、チームが成果をあげるためには 必要だからという理由で、 必ずこれを実践していたのだと続ける。 ドラッカーの見たところ、 マッカーサーが自分よりも はるかに手ごわい相手と戦い、 勝つことができたのは、 こうした努力の賜物だったのだ。 「ドラッカーは、  リーダーにとって大きな課題は、  慎重になりすぎる、  直感に走りすぎる、  というふたつの傾向をいかに調和させるかだった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■マッカーサー将軍の強み■~自身にそぐわないやりかた~

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 おはようございます。 未明の高知、 昨日の雨は止んでるようですが、 暗く曇ってます。 冷え込みは一息でほっとします。 これから午後に向かって晴れてきそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーが尊敬したリーダーは、 トルーマンだけではない、 とする。 その一人、 ダグラス・マッカーサー将軍については、 ひどく虚栄心が強い人物だと見なしながらも、 現代の戦略家のなかでは傑出しており、 「頭脳明晰」だと評価していたとする。 もっとも、 マッカーサーの強みは 知性でも戦略的思考でもなく、 任務を第一にすえて、 最強のチームを築き上げた点なのだ。 クレイムズは、 彼の成功の秘訣は、 自身の生き方や考え方に まったくそぐわないやりかたで 会議を進めたことにあるとする。 「マッカーサーは  強烈な自我を持っていたが、  にもかかわらず、  会議のはじめには毎回、  いちばん若手の意見を  じっくり聞くように心がけた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■「責任はわたしがとる」という哲学■~何をする必要があるか~

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 おはようございます。 未明の高知は曇りです。 今日は大寒、 一年で一番寒くなる日ですが、 今日は暖かくなりそうです。 午後は本格的な雨、 外出される方はお気を付け下さい。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 トルーマンはルーズベルトにより、 『自分の立場を脅かすことはないだろう』 という理由で副大統領にすえられたのだ、 とした。 そしてドラッカーは、 トルーマンの「責任はわたしがとる」 という哲学に感銘を受けたとする。 だが、さらに評価する大きな理由は、 外交経験がまったくなかったにもかかわらず、 アメリカ国内だけでなく、 国際情勢に関心を向けなくてはいけないと、 すぐに悟った点であると続ける。 ドラッカーがきわめて重視する 「何をする必要があるか」という問いを、 トルーマンも抱いたのだった。 「トルーマンは苦労しながら  初歩から外交を学び、  新しい任務に取り組んだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■自力でリーダーになった人物■~ハリー・トルーマン元大統領~

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 おはようございます。 暖かな高知の朝です。 道路が濡れていますが雨は上がってます。 今日は一日曇り、 日中も暖かなようです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 生まれながらに資質を備えた人材だけに 頼っていたのでは、 必要な数のリーダーはまず揃わないだろう、 とした。 クレイムズは、 生まれながらに 資質を持っていたわけでもなければ、 誰かから鍛えられたわけでもなく、 自力でリーダーになった人物としては、 折に触れてハリー・トルーマン元大統領の 名前をあげていたとする。 ドラッカーは、 トルーマンはまったく 備えのないまま大統領になった、 と書いている。 「トルーマンはルーズベルトにより、  『自分の立場を脅かすことはないだろう』  という理由で副大統領にすえられたのだという。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■危機対応に長けたリーダー■~必要な数のリーダーは揃わない~

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 おはようございます。 未明の高知、 星もなく真っ暗な空です。 今日は一降りありそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ルーズベルトは晩年、 独り立ちを目指す素振りを見せた人材を、 片っ端から締め出そうとした、 とした。 クレイムズは、 この一文は、 ドラッカーの記述のなかで 最も物議をかもしたものであるとする。 なにしろルーズベルトは、 20世紀のアメリカ大統領として 誰よりも人々から慕われ、 大きな強みを持つリーダーでもあったのだ。 クレイムズは、 危機対応に長けたリーダーを めぐる記述のなかで、 ドラッカーは、 生まれながらのリーダーと、 リーダーに必要な技能を後天的に身につけた 人々とを比べているとする。 そして、 これまでに会ったリーダーは、 ほとんどが生まれながらの リーダーでもなければ、 誰かの導きによりリーダーに なったわけでもないとしさらに続ける。 「彼らは自力でリーダーになったのだ。  生まれながらに資質を備えた人材だけに  頼っていたのでは、  必要な数のリーダーはまず揃わないだろう。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■心の狭さとエゴ■~若手政治家の育成~

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 おはようございます。 未明の高知、 冷え込みました。 空に星が見えませんが、 日中は晴れそうです。 昨日は風が寒さを増してましたが、 今日はどうでしょうか。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 心の狭さとエゴは 優れたリーダーシップを 妨げるものだと見なし、 異なるタイプのリーダーを 比べる狙いから、 ふたたびチャーチルと フランクリン・D・ルーズベルトを 引き合いに出す。 クレイムズは、 チャーチルの偉大さは何といっても、 90代になってもなお、 若手政治家の育成に努めたことにあると ドラッカーは言っているが、 実は本人自身も最晩年まで 後進の育成に力を注いでいたとする。 ドラッカーは、 チャーチルのこのような努力こそが、 真に偉大なリーダーの特徴であり、 彼らは優れた人材に出会っても 怯えたりしないのだとする。 一方のルーズベルトについては、 次のとおりだとする。 「ところがルーズベルトは晩年、  独り立ちを目指す素振りを見せた人材を、  片っ端から締め出そうとした。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■ビジョンの創造には失敗■~組織が果たすべき任務~

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 おはようございます。 未明の高知、 満天に輝く星から 冷気が降ってきます。 日中は晴れても寒そうですね。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 リーダーに求められる強みの四点目は、 『任務の重要性に比べて 自分がいかに小さい存在か』 を自覚する力であるとした。 リーダーが何としても避けるべきは、 自分が去ったとたんに 組織が崩壊するような状態を つくることだという。 さらに、 そのようなリーダーは、 組織を築いたとはいえず、 事業の舵取りには 秀でていたかもしれないが、 ビジョンの創造には 失敗したのだとする。 「リーダーは、  組織が果たすべき任務が何かを見極め、  その任務に奉仕しなくてはいけない。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■自分がいかに小さい存在か■~任務と距離を置く必要~

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 おはようございます。 未明の高知、 小雨が降り少し暖かです。 今日は小正月、 正月気分はすっかり抜けてますが、 一区切りつけましょう。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーが考える、 リーダーに求められる強み。 ◎その四。 『任務の重要性に比べて自分がいかに小さい存在か』 を自覚する力である。 リーダーにはどこか超然とした姿勢が求められる、 というのがドラッカーの考えだった。 ドラッカーは、 任務を重んじなくてはいけないが、 任務にのめり込んでしまってはまずいとする。 「『自分よりも任務を優先させ、  なおかつ任務と距離を置く必要があるのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■「逃げ道をつくらない」こと■~やる以上は完璧を目指す~

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 おはようございます。 高知の夜明け、 東の空が赤く染まり始めました。 厳しい冷え込みです。 日中は晴れて暖かな一日になりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーが考える、 リーダーに求められる強み。 ◎その三。 「逃げ道をつくらない」 ことである。 ドラッカーの考えでは、 危機対応に長けたリーダーは、 失敗にも責任を負い、 高い目標に こだわらなくてはいけないのだ。 「『やる以上は完璧を目指す』  という心意気が欠かせないのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■自分を理解してもらう能力■~耳にタコができるまで~

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 おはようございます。 高知の朝、 東の空が赤く染まり始めました。 今日も晴れて暖かな一日になりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーが考える、 リーダーに求められる強み。 ◎その二。 人々とコミュニケーションをとり、 自分を理解してもらう能力。 そのためには、 かぎりない粘り強さが求められるが、 この点では、 わたしたちは三歳のころから成長していないと、 ドラッカーは率直に書いている。 「相手の耳にタコができるまで、  何度でも自分の主張を示さなくてはいけないのだ」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■人の意見を聞く■~口を閉じていればよい~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日も満天に星が浮かんでいます。 今朝は寒いです。 日中は晴れて、 ぽかぽかと過ごし易くなりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 環境のよいとき、 悪いときにリーダーとして 成果をあげる条件について、 ドラッカーは明快な考えを 持っていたとした。 そして、ドラッカーが考える、 リーダーに求められる強みは 以下のとおりであると続ける。 ◎その一。 あらゆる局面で 成果をあげるリーダーであるために 何より重要なのは、 人の意見を聞こうという意欲と、 そのための能力と習慣だ、 ということ。 「その気になれば誰でもできることだ。  口を閉じていさえすればよいのだから」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■大切なのは基本的な能力■~成果をあげる条件~

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 おはようございます。 未明の高知、 満天に星が浮かんでいます。 ゴミ出しの冷え込みは緩く、 ありがたいです。 今日は一日晴れそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ルーズベルトはふだんは 昼行灯のようなところがあり、 1920年代に大統領になっていたら、 アドレナリンが分泌せず、 偉大な業績は残せなかったはずだとした。 そして他方、 物事がうまく回っているあいだは、 そつなく仕事をこなすが、 緊急時の重圧には耐えられない人々もいる、 と続ける。 さらにたいていの組織は、 どのような状況でも リーダーシップを発揮できる人材を 必要としているが、 大切なのは、 基本的な能力を うまく発揮することであるとする。 「ドラッカーは、  環境のよいとき、  悪いときにリーダーとして  成果をあげる条件について、  明快な考えを持っていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■活躍にふさわしい時期■~困難のときこそ真価を発揮~

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 おはようございます。 未明の高知、 あまり星は見えません。 雲が多いようで、 日中もこんな塩梅の様です。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 どのリーダーにも、 活躍にふさわしい時期と そうでない時期があるとする。 そして、物事は複雑なのだと続ける。 ドラッカーは、 ウィンストン・チャーチルは、 世の中が平穏なときには、 あれほど鮮やかな手腕は 振るえなかっただろうとする。 チャーチルは、 困難に立ち向かってこそ、 真価を発揮できる タイプなのであるとし、 次のとおり続ける。 「おそらくフランクリン・D・ルーズベルトも同じだろう。  ルーズベルトはふだんは  昼行灯のようなところがあった。  1920年代に大統領になっていたら、  アドレナリンが分泌せず、  偉大な業績は残せなかったはずだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■いかに稀なリーダーであるか■~ただ見ているわけにはいかない~

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 おはようございます。 未明の高知、 空に星は見えません。 日中は、雲が取れる時間もありそうです。 三連休明けの火曜日、 今日も一日よろしくお願いします。。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは幸か不幸か、 どの組織も危機と無縁ではなく、 必ず訪れる危機のときこそ、 リーダーの出番である、 とした。 そしてクレイムズは、 チャーチルのようなリーダーが いかに稀であるか、 ドラッカーは痛感していたと続ける。 ドラッカーは、 ただし幸いにも、 チャーチルほどの人物を望むのでなければ、 リーダーは大勢おり、 そのようなリーダーは、 状況を見極めて、 次のとおり言いながらも 意を決して対応に乗り出すのだとする。 「自分は、  このような危機に対応するために  雇われたわけではないし、  そのための心積もりもなかった。  だが、職務上ただ見ているわけにはいかない」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■危機は必ず訪れる■~そのときこそリーダーの出番~

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おはようございます。 未明の高知、 南の空にくっきり三日月が浮かんでいます。 冷え込んでます。 日中も晴れて寒い一日になりそうです。 北陸は雪も降り、 もっと寒いんですよね。 心が痛みます。 月曜日、三連休最終日、 良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 チャーチルは1940年までは注目されず、 周囲からの評価もぱっとしなかったが、 その時にはチャーチルのような人物は 必要とされていなかったのだ、 とした。 ところが情勢が厳しさを増し、 イギリスが1939年に ドイツに宣戦布告せざるを得なくなると、 チャーチルは世界の重要人物として 頭角を現したのだと続ける。 その時イギリスはチャーチルを 必要としたのである。 クレイムズは、 ちなみにチャーチルの側でも ドラッカーを高く評価し、 「ピーター・F・ドラッカーは、 思想をとおしてわたしたちを啓発する、 素晴らしい力を持っている」 と述べているとする。 ドラッカーは次のとおり言い切っている。 「幸か不幸か、  どの組織も危機と無縁ではありえない。  危機は必ず訪れる。  そのときこそ、リーダーの出番である」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■20世紀最高のリーダー■~成果をあげたリーダー~

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 おはようございます。 未明の高知は、 暗い雲に覆われています。 しかしこの雲も取れて 暖かな一日になりそうです。 三連休中日の日曜、 良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大きな災厄を防ぐことはできないが、 臨戦態勢を整えておくことはできる とした。 そして逆のタイプの リーダーについても触れ、 すべての人が危機を 恐れるとはかぎらないのだとする。 なかには、 危機に万全の備えをしている リーダーたちもいるが、 彼らはほかの仕事には まったく関心がないとする。 クレイムズは、 凄まじいプレッシャーをはねのけて 成果をあげたリーダーとして、 ドラッカーはウィンストン・チャーチルの名前をあげ、 「20世紀最高のリーダー」と称えているとする。 「ただし、1928年以降、  30万人以上の連合国軍兵士を救出した  1940年のダンケルクの戦いまでの間は、  チャーチルはまったく注目されず、  周囲からの評価もぱっとしなかった。  なぜなら、  チャーチルのような人物は  必要とされていなかったのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■たゆみない自己革新■~自分と仲間を信じる人々~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝、 この雲も取れて暖かな一日になりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 クレアモント大学院大学ビジネススクールの 立ち上げに携わったとき、 少数精鋭の教授陣を揃えることに心を砕き、 非常勤や客員の教授を招聘して管理機能を充実させ、 成功におぼれずに繁栄をつづけられるようにした。 クレイムズは、 組織がただ成果をあげるだけでなく、 長く繁栄をつづけるためには、 経営陣は迫り来る危機の 一歩先を歩いていなくてはいけないとする。 ドラッカー流に言えば 「イノベーション、つまりたゆみない自己革新」 が欠かせないのだ。 ドラッカーは、 大きな災厄を防ぐことはできないが、 臨戦態勢を整えておくことはできるとし、 さらに続ける。 「修羅場をくぐり抜け、  どう行動すべきかを心得た組織、  士気を漲らせ、  自分と仲間を信じる人々が集まった組織を  築くのである。  軍隊の訓練では、  兵士たちに上官を信頼させることが最優先される。  信頼関係がなければ敵と戦えないのだから」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■少数精鋭の教授陣■~取るに足らない存在~

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 おはようございます。 今朝も快晴の高知、 冷え込みました。 北陸地方はもっと冷え込んでるでしょうね。 心を痛めます。 行方不明者もまだ多数、 早い救出、復旧されますように。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 20年も勤めたニューヨーク大学ビジネススクールを、 学生数の急増に伴い、 さまざまな要望が増えていたにもかかわらず、 大学側はそれに応えるどころか、 緊縮に乗り出したことを大きな理由にして みずから去る決意をした。 クレイムズはこの大学は、 市場の風向きに反して規模の拡大を拒み、 みずから危機を招いたのだったと続ける。 ドラッカーは、 カリフォルニア州に赴き、 クレアモント大学院大学ビジネススクールの 立ち上げに携わったとき、 ニューヨーク大学のような失敗は するまいと胸に誓っていた。 「むやみな拡大を避けようと、  慎重さを心がけた。  少数精鋭の教授陣を揃えることに心を砕き、  非常勤や客員の教授を招聘して管理機能を充実させた。  こうすれば、  成功におぼれずに繁栄をつづけられる。  さもないと、  取るに足らない存在になってしまうだろう」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■組織や人が陶酔感にひたる■~開店休業状態に陥いる~

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 おはようございます。 未明の高知は快晴です。 天頂には半月が夜空をきれいに切り抜いています。 仕事始めですね。 僕も8か月ぶりのオンサイト勤務です。 今年も頑張りましょう。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『非営利組織の経営』の中で、 成功がさまざまな問題を生み、 そのせいで組織が傾いた事例は、 失敗を原因とした危機よりも多いが、 その原因は、 物事がうまくいっていないときは、 誰もが『何とかしなくてはいけない』 と気づくからだとした。 成功すると、 組織や人が陶酔感にひたり、 ヒト、モノ、カネを使い果たして なかば開店休業状態に 陥ってしまうのだとする。 ドラッカーは、 この状況を避けるのは 容易ではないとし、 自身の職業人生を 主な事例として引いている。 「氏は、20年も勤めた  ニューヨーク大学ビジネススクールを、  みずから去る決意をした。  学生数の急増に伴い、  さまざまな要望が増えていたにもかかわらず、  大学側はそれに応えるどころか、  緊縮に乗り出したからである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■リーダーの任務は危機対応■~危機は成功が原因となる~

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 おはようございます。 高知の朝は曇ってます。 令和6年能登半島地震は多くの被害を出した。 元旦という一番の寛ぎの日に被災された方々の 思いに触れるといたたまれない。 心よりお見舞い申し上げます。 その衝撃の真っただ中に羽田空港で日航機と海保航空機の 衝突事故が発生した。 日航機の乗客は怪我の方が数人という状況だが、 海保航空機の乗員は1名を残して死亡された。 この航空機は能登半島地震の物資搬送中とのこと。 冥福をお祈りします。 あらためて、世の中何が起こるかわからないことを痛感。 合掌。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーの著作『非営利組織の経営』は、 当然のように、 企業幹部からはほとんど 顧みられなかったとした。 そして、彼らはこの本を 読もうとしなかったせいで、 リーダーシップをめぐる ドラッカーのきわめて説得力のある教えに 接する機会を逃してしまったのだと続ける。 その教えは『非営利組織の経営』の 「リーダーの任務は危機対応である」 (Leadership is a Foul-WeatherJob) という章に書かれている。 この本はあまり目立たない本ではあるが、 じつはこの章の内容は あちらこちらに引用されており、 その一つに、 皮肉にも危機は成功が原因で もたらされる場合もあるというものがある。 「成功がさまざまな問題を生み、  そのせいで組織が傾いた事例は、  失敗を原因とした危機よりも多い。  なぜなら、物事がうまくいっていないときは、  誰もが『何とかしなくてはいけない』と気づくからだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■使命に専念するため■~自分たちのツール~

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 おはようございます。 北陸地方で発生した地震被害の状況が、 夜明けとともに明らかになってきた。 人命、家屋、道路等に甚大な被害を受けた模様。 まだ余震を含め危険な状況ですので、 警戒が必要です。 被災地の皆様にお見舞い申し上げます。 穏やかな新年を迎えました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーは非営利組織の マネジメントの必要性を説いたが、 記者からは、 それは資金集めを目的にした 企業マネジメントではないか という反論があったが、 ドラッカーはそのような見方を 戒めたとした。 ドラッカーは、 非営利組織は、 いわゆる損益と無縁だからこそ、 いっそう強くマネジメントを 必要としているのだとする。 そして組織内の人々も、 マネジメントに振り回されないように、 自分たちのツールとして、 使命に専念するために欠かせない マネジメントを使いこなす方法を 学ばなくてはいけないと自覚しているとする。 「このような問題意識から生まれたのが、  1990年刊行の『非営利組織の経営』である。  この本は、当然のように、  企業幹部からはほとんど顧みられなかった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■使命、リーダーシップ、マネジメント■~存続するにはとにかく資金~

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 明けましておめでとうございます。 手結山越しの初日の出、 太平洋は凪いで光り輝いています。 世情はごたごたを引きずったままの新年ですが、 自分の流儀を持って 「周りに流されない」生き方を心がけたいと思います。 本年もどうぞよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーは非営利組織は、 独特の課題を抱えていると考えてはいたが、 同時に、マネジメントが欠けており、 これを取り入れる必要があることも、 いち早く理解していたとする。 そして、 テレビや新聞の記者たちから インタビューを受けた経験をもとに、 彼ら記者たちは、 非営利組織がドラッカーを雇うのは、 もっぱら資金集めのためだろうと 思い込んでいた、 とも語っていたと続ける。 そのような見方に対して、 そうではなく、使命、リーダーシップ、 マネジメントといった課題について、 組織の人々とともに考えるのだ、 とドラッカーが答えると、 記者からは、 それは企業マネジメントではないか、 という反論があったという。 「記者たちは、  非営利組織を単純にとらえており、  『存続するには、とにかく資金を集めることだ』  と言いたかったのだ。  ドラッカーはそのような見方を戒めた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)