■言葉ではなく表情やしぐさ■~とても小柄な先生~
おはようございます。
小雨が降る高知の朝、
今日は一日雨ですね。
日曜日、良い休日をお過ごし下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ゾフィー先生は美術を教えており、
その工房はイーゼル、クレヨン、絵筆、
木工具、ハンマー、小さなミシンなどで溢れる
不思議な空間だった。
そして先生は、
たいていのものを生徒たちに
試しに使わせてくれたという。
ドラッカーは、
先生はいつでも手を差し伸べてくれたが、
助言や戒めの言葉はまったくなかったとし、
言葉ではなく表情やしぐさをとおして
生徒を教え導いた、
とする。
生徒たちが絵を描いたり、
工作に取り組んだりしていると、
その様子をしばらく眺めてから、
自分の小さな手
―先生はとても小柄だった―
で生徒の手をとり、
正しいやりかたを
相手が体得するまで教えるのだった。
「生徒が絵を描けずにいると、
先生はクレヨンや絵筆を手にとり、
幾何学模様のような絵を描いて見せた。
非写実的な手法だったが、
それでもちゃんとネコの絵だとわかった」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)
コメント