■若いナチス党員■~ニキビ顔のうすのろ~

 おはようございます。


小雨が降る高知の朝です。

このまま夕方までは降りそうです。


今日から5月、早いものですね。


水曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


クレイムズは、

ドラッカーの祖母の

とっておきのエピソードとして、

ピーターが祖母とともに

路面電車に乗っているときに、

鉤十字をつけた男性が

乗り込んできたときのことを

あげる。



その時祖母はじっとしていられず、

立ち上がると傘の先で

その若いナチス党員を突いて、

あなたがどんな政治的信条を持っていても、

わたしは気にしないし、

もしかしたら、

なかには意見が合う点もあるかもしれない、

と言った。



そしてあなたのことは、

教養と知性のある若者だと

お見受けしましたと言い、

鉤十字を指して、

そのあなたが、

この印のせいで

不快な思いをする人がいることに

気づかないのかしら、

と続けた。









「他人の宗教をおとしめるのは、


 ニキビを笑いものにするのと同じくらい、


 卑劣な行いでしょう。


 あなたも、


 『ニキビ顔のうすのろ』なんて


 呼ばれたらいい気はしないでしょう?」





(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)


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