ドラッカーは、企業の持つ第三の機能”生産性の向上”には、
重大な影響を与える要因がいくつかあるとする。
その4つ目【プロセスの組み合わせ(プロセス・ミックス)】
昨日は、”プロダクト・ミックス”つまり製品の組み合わせについてであった。
今日は、”プロセス・ミックス”製造などの工程の組み合わせについてである。
企業の行う生産活動には、部品購入、製造・組立、輸送、販売等があるが、
これらの各プロセスで、自社で行うものと、他社に依頼するものとを
組み合わせて商品を生み出し生産性を高めようとするものである。
例えば町の食堂で食べるラーメン。
まづ、自家製麺のノウハウがあれば独自な味や食感を作り出し、
いい商品作りができるかもしれない。
しかし、ノウハウがなければ、冷凍麺などの市販品を使用するしかない。
麺の製造プロセスを他社に任せることとなる。
また、焼豚は養豚場を持つことはコスト上困難でしょうから、お肉屋さんから
豚肉を購入するほうが生産的でしょう。材料の外部購入である。
また近所の企業の社員食堂に出店して安定的な販売を目指すということは、
販売チャネルの多角化である。
このようにして、ラーメンという商品を、自社の資源と、強み・弱みを見極めて、
無駄や無理なく、市場に流通させるためには、自社で行う部分と他社に依存する部分を
工夫することが必要なんですね。
「部品を買うのと自分でつくるのといずれが生産的か。
組み立てを内製するのと外製するのといずれが生産的か。
販売を流通業に任せ彼らのブランドを使わせるのと、
自らの販売網を使い自らのブランドを使うのといずれが生産的か。」
~「マネジメント」
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