ドラッカーは企業にとって利益は目的ではなく条件であるとした。
では企業の目的とは何か?
これこそがドラッカーの企業論の真髄”顧客の創造”である。
社会が求めているもの、その欲求を満足させる手段を企業は提供する。
米しか食べない町でパン屋は流行らない。
米を食べていれば空腹は満たされ、パンを食べる必要はない。
しかし調理せずに手軽に美味しく食べられるという、
パン食文化が根付けば、米と共に有効需要が生まれる。
スマートフォンは様々な機能を持っており、そのおかげで
様々な欲求が満たされることになった。
しかしそもそもこの欲求は存在しなかったものだ。
顧客がスマートフォンを手にして初めて満足が生まれ、
欲求がうまれたのだ。
それまで潜在していた欲求を、有効需要に変えて、
顧客と市場を誕生させたこととなるんですね。
「企業の目的の定義は1つしかない。
それは、顧客を創造することである。
市場をつくるのは、神や自然や経済的な力ではなく企業である。」
~「マネジメント」
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