ドラッカーは、マネジメントの対象としての組織について、
まづ問うべきは、「その組織は何か」ではなく、
「その組織は何をなすべきか。機能は何か」であるとした。
次に明らかにしなければならないことが、
「マネジメントの役割は何か」である。
まづ、マネジメントには、自らの組織の活動が、
社会への貢献となるようにするという目的がある。
そのうえでマネジメントには、三つの役割があるとする。
▲自らの組織に特有の使命を果たす。
━組織は、強み、弱み、現実的な経営資源(人モノかね)
そして目的などそれぞれ異なるものを持つ。
マネジメントは、それらを明らかにし、目的を果たすために
働かなければならない。
▲仕事を通じて働く人たちを生かす。
━組織は、そこに働く一人ひとりにとって、絶対的で様々な
意味をもつ。
ひとつは経済的な生計基盤としてであり、社会的な地位と
つながりであり、さらに自己実現を図る手段でもある。
マネジメントは、組織の中で働く人を生かさなければならない。
▲自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題に
ついて貢献する。
━活動結果が社会に与える悪影響を防ぐとともに、
活動結果に直接関わりのない社会問題についても
なんらかの貢献を果たさなければならない。
「組織の中核の機関がマネジメントである。
したがって次の問題は、「マネジメントの役割は何か」である。
われわれは、マネジメントをその役割によって定義しなければならない。」
~「マネジメント」
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