■企業の意図した価値とは異なる価値■~凍結防止のための冷蔵庫~
マネジメントの疑うべきパラダイム。
▲技術と市場とニーズはワンセットである。▲
ドラッカーは、問題はノンカスタマーについての情報を持たないこととした。
スマホはすでに、電話機として購入されてはいない。
寒冷地で冷蔵庫は、食べ物の凍結防止のために使用される。
企業の考える顧客ではない人たちが購入している。
企業の意図した価値とは異なる価値を求めて顧客は購入しているのだ。
つまり、企業が持つ技術や製造プロセスは絶対的なものではなく、
制約条件にすぎない。
問題は、顧客が、どんな満足を、どんな手段で、どの程度の価格で
購入するのか。
家計の中でのトレードオフにあるのだ。
ドラッカーは、基盤とすべきは顧客にとっての価値であり、
支出配分における顧客の意思決定であるとし、企業の経営戦略は、
そこからスタートしなければならないとする。
「顧客は供給者が提供していると思っているものを買っているのではない。
顧客にとっての価値は、供給者にとっての価値や質と異なる。」
~「マネジメント」
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