■マネジャーの二つの役割■~今と将来の調和~
ドラッカーは、マネジャーには二つの役割があり、その一つ目は、
部分の和よりも大きなものを生み出す組織を作り出すこととした。
二つ目は、
成果を生み出すための意思決定とそのための行動は、
今日必要なものと明日必要となるものとのバランスを
とること。
”今と将来の調和”である。
このバランスを取らなければ組織活動は困難となる。
ではどのようにバランスをとるのか?
まず、今日必要な活動のために、明日使うはずの資源や、
活動をどの程度犠牲する必要があるのかを考える。
さらに明日必要となるもののために、今日使うはずの資源や、
活動をどの程度犠牲する必要があるのかを考える。
そして、これらの犠牲を速やかに、最小にとどめる方法を
考えることである。
「あらゆる決定と行動において、
ただちに必要とされているものと
遠い将来に必要とされるものを調和させていくことである。
いずれを犠牲にしても組織は危険にさらされる。
今日のために明日犠牲となるものについて、
あるいは明日のために今日犠牲となるものについて
計算する必要がある。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第5章 マネジャー 22 マネジャーの仕事)
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