■プレーイング・マネジャー■~働くことの尊さを忘れる。~






ドラッカーは、マネジャーの働きに障害となるような
間違った考えや行動として、6つの事項を示す。

◆職務を狭く設計すること。
◆補佐役という職務につくこと。

次は、
◆単なる調整者となること。

マネジメントの仕事は様々あるが、それはマネジャーが
専念しなければならないほど時間を要するものではない。

また働くことが習慣となっている者にとって、
仕事がないという状況は耐えがたい苦痛である。

マネジャーも同様で、十分な仕事がないと、部下の仕事を
とって自らの仕事としてしまうこととなる。
これは部下への権限委譲を少なくすることにつながり、
結果として部下や組織の成長の阻害要因となってしまう。

さらに十分な仕事がないことは、マネジャー自身が
働くことの感覚や、尊さを忘れることになる。
これも組織にとって大きな障害である。

ドラッカーは、マネジャーは、単なる調整者ではなく、
自らも仕事をするプレーイング・マネジャーでなければならないと〆る。


「仕事を持たないことは耐えがたい。

 特に働くことが習慣となっている者はそうである。

 十分な仕事を持たないことは、本人のためによくないだけでない。

 やがて働くことの感覚を忘れ、尊さを忘れる。

 働くことの尊さを忘れたマネジャーは、組織に害をなす。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)






   

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