■コミュニケーションは要求■~全面降伏を要求する。~




ミュニケーションの持つ4つの原則。

その3
◆コミュニケーションは要求である。

ドラッカーは、コミュニケーションは要求であるとする。

コミュニケーションは受け手に何かを要求する。
どういう意味か?

発信者がコミュニケーションを行うとき、
そこには何らかの動機、目的が存在する。

例えば、新しく開発した商品の売り上げを拡大したい営業部長は、
部下にはっぱをかける。
”はっぱをかける。”というコミニケーションである。
このコミニケーションは、部下に営業成績を上げる活動を期待するものである。

部下は組織人である限り、企業の目的を知り、目標を達成することを自らに求める。
そして、営業活動にも力を入れ、成績を上げたいとの思いを持っている。

しかし、部下がその商品を理解していなかったり、
営業手法に疑問を持ったり、はたまた会社理念や方針に疑問を持ったりしていると、
その部下の活動は成果に結びつくことはない。

部下の価値観、欲求、目的に合致しないのである。

営業部長が次に行うべきコミニケーションは、部下のその思いを知ることである。
その上で、部下の思いに合致するような組織改善を行うことができれば
部下は強力なパフォーマンスを発揮できるであろう。

しかし、それができないのであれば、強い動機づけで部下の思いを変化させるという
コミニケーションを行う必要がある。

しかしドラッカーは、人の心は、このような変化に対し激しく抵抗するとする。

”受け手の心を転向させることを目的とするコミュニケーションは、受け手に全面降伏を要求する。”


「コミュニケーションは、それが受け手の

 価値観、欲求、目的に合致するとき強力となる。

 逆に、それらのものに合致しないとき、

 まったく受けつけられないか抵抗される。」

(6章 マネジメントの技能  28 コミュニケーション)





   

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