■コミュニケーションは、受け手■~大工の言葉を使え~







コミュニケーションの持つ4つの原則。

その1


◆知覚である(2)

ドラッカーは、音こそコミュニケーションであるとした。

内容を発する者は、その発する内容が、
受け手が受けとめることができるか、受け手の知覚能力の
範囲内であるかどうかを判断する必要があるとした。

コミュニケーションは内容を発する者、コミュニケーターだけでは、成立しない。
聞く者、受け手がいなければ成立しないのである。

ソクラテスは「大工と話すときは、大工の言葉を使え」と説いた。

専門家が、一般の人々に何らかの理解を求めたり、同意を得たり、
動き等を本当に求めるなら一般の人々が理解できる言葉を
使わなければならない。

専門家がその専門用語で、一般の人々に話をするということは
理解はいらないと言っていることと同じことなのだ。

つまり、コミュニケーションは受け手の経験に基づいた、
受け手の言葉を使わなければ成立しないということだ。



「コミュニケーションは受け手の言葉を使わなければ成立しない。

 受け手の経験に基づいた言葉を使わなければならない。

 言葉で説明しても通じない。

 経験にない言葉で話しかけても理解されない。

 知覚能力の範囲外にある。」

(6章 マネジメントの技能 28 コミュニケーション)





   

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