■真の管理とは何か■~賞罰、価値とタブー~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、管理手段には七つの要件があるとした。
そして、さらに重要なことがあるとする。
組織は、目的を持ち、活動を行い、成果をあげ、その結果により
継続したり消滅したりする。実態としての組織である。
そして、ドラッカーは、組織は”人間社会の擬制”でもあるとするが、
何を意味するのか。
組織は、様々な理想や目的、欲求、ニーズなどを持った個人の集合である。
そして組織は、この様々な欲求やニーズを、個性を超えて組織全体に同様に
満たさなければならないということを意味する。
この個人の欲求を満たすものが賞罰であり、各種の奨励策や抑止策である。
人はいかに賞され罰せられるかによって左右される。
しかし、この個人の欲求の全てを定量化することは不可能である。
個人にとってkの賞罰は、組織の目的、価値観、
そして自らの位置づけと役割を教えるものである。
定性的なものなのだ。
ドラッカーは、この定性的な管理手段としての賞罰、価値とタブーにこそ、
”真の管理”があるとする。
「人には、それぞれの理想、目的、欲求、ニーズがある。
いかなる組織であっても、メンバーの欲求やニーズを
満たさなければならない。
この個人の欲求を満たすものこそ賞や罰であり、
各種の奨励策、抑止策である。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(6章 マネジメントの技能 29 管理)
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