■何もしないことを決定する。■~危機でも変革機会でもない時~






意思決定の6つのポイント、4点目
◆行動すべきか否か,,,,

ドラッカーは、意見の対立について、その対立は”間違い”ではなく“相違”
と考えなければならないとした。

次に、その意思決定を行動に移す際の課題について指摘する。

まずは、”何も意思決定しないこと”も一つの決定として選択肢から
外してはいけないとする。

何もしないことにより事態が悪化したりチャンスを逃したりするのであれば、
当然意思決定し行動に移さなければならない。

しかし逆に、多少のリスクがあるが、その影響度が受容可能範囲であり、
対応策を打たなくても自然のままで「うまくいく」との判断ができる場合がある。
それは、組織にとっての危機でも、チャレンジすべき機会でもない。

こういった場合には、動いてはいけない。
なんらかの行動をするという意思決定をしてはならないのだ。


「何もしないと事態が悪化するのであれば、

 意思決定を行わなければならない。

 このことは機会についてもいえる。

 迅速に行動しないと大切な機会を失うのであれば、

 行動しなければならない。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第6章 マネジメントの技能  27 意思決定)




   

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