■コミュニケーションの前提となるもの■~目標管理は経験共有~
ドラッカーは、組織のコミュニケーションにおいて、
そこに存在するギャップの解消が重要課題であるとした。
続いて”目標管理”こそが有効なコミュニケーションの
前提となるものとする。
”目標管理”では、部下は上司に対して、自らの部門に対して
自ら果たすべき貢献について明らかにしなければならない。
しかし部下が明らかにした考えが、上司の期待どおりであることはまれである。
上司と部下の知覚が違っているのだ。そして、それが現実である。
目標管理の最大の目的は、この上司と部下の知覚の仕方の違いを明らかにすることにある。
目標管理という経験を通して、上司と部下は相互に知覚の違いを理解するのだ。
「同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ること自体が、
コミュニケーションである。
コミュニケーションの受け手たる部下は、
目標管理によって、他の方法ではできない経験を持つ。
この経験から上司を理解する。」
(6章 マネジメントの技能 28 コミュニケーション)
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