■大根の種を蒔いた子供■~リアルタイムが有効か?~
人の組織の管理手段には、七つの要件がある。
5点目
◆時間間隔適合性
測定は、対象に適した時間間隔が必要ということ。
ドラッカーは、精度と同様に、ものごとの動きを測定する際には、
その時間的な間隔も重要であるとする。
秒単位、分単位で重要な変化が起きるものと、週一、月一でも
大きな変化がないものがある。
抗生物質や発酵物質はリアルタイムな監視が必要で、
この変化を一日に一回のみ監視するとなると、致命的な手遅れになる場合がある。
逆に、健康管理のために特段の違和感がないにも拘らず、
毎週のように人間ドックに入るとなるとコストや時間、
検診に伴う健康リスクなどが負担となる。
さらに、これらの負担だけではなく、そのために他の活動ができなくなる、
つまり機会損失となる。
「大根の種を蒔いた子供は、芽が出ると抜いて根の育ち具合を見たがる。
まちがったリアルタイムのよい例である。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(6章 マネジメントの技能 29 管理)
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