■イノベーションの尺度とは■~組織の外にもたらす変化~
おはようございます。
快晴の川崎、肌寒い朝です。
今日発売の村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。
行列して購入するファンは恒例になっている。
アマゾンから届くのを待とう。
福島第一原発、汚染水漏れが続く。
東電は漏れを”事象”としてとらえるところから間違っている。
当事者意識が欠如している表れで、
対応しては漏れ、また洩れるという泥縄状態。
自分自身で収拾できなければ国として対応しなければ
実質的な被害が拡大するばかりだ。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
イノベーションを行う組織はまず、その意味を知っている。
ドラッカーは、イノベーションとは、”価値である。”とする。
「がん幹細胞」の研究が進んでいる。
がんの発生メカニズムを解明し、根本的ながん制圧に有効になる可能性がある。
この研究結果が医療現場に活かされることになると、
もしかすると”がん治療薬”は売れなくなるかもしれない。
すぐれた医薬品メーカーは自社の薬を売れるようにすることを目的にするのではなく、
医療そのものを変えることを目指す。
イノベーションの好例だろう。
企業の活動結果は外の世界、つまり市場への貢献として現れなければならない。
イノベーションは、単に新しい商品を作り、変わったサービスを
生み出すというだけではだめ。
製品に焦点を合わすのではなく、外の世界、つまり市場に焦点を合わせ、
そこに”価値”ある影響を生み出すものでなければならない。
「イノベーションとは、科学や技術そのものではなく価値である。
組織のなかではなく、組織の外にもたらす変化である。
イノベーションの尺度は、外の世界への影響である。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第9章 マネジメントの戦略 44 イノベーション)
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