■哲学者たらんとする誘惑■~よき意図だけでは無能の言いわけにすぎない~



おはようございます。
日本列島全体が寒い朝を迎えました。

ボストンテロの実行犯が逮捕された。
しかし、根本原因は解決していない。
ホームグローンテロという、根の深い課題がそこにある。
911は海外からの攻撃であったが、今回はアメリカで教育を受けたアメリカ人の行為だ。
移民という課題は、将来の日本の課題でもある。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬

現代社会は、組織社会であると共に、知識社会である。
その中でマネジメントの役割は決定的に重要となる。
この組織社会におけるリーダー的階層は、マネジメント以外にはありえないのだ。

そのマネジメントの技能と能力の発展は重要である。
しかし、テクノクラシーでは十分ではない。
つまり、マネジメントの専門知識を持つ、
マネジメントの専門家として活動するだけでは
本来あるべき機能を発揮できないとする。

ドラッカーはマネジメントの役割を次のとおり示す、

▲組織に本来の使命を果たさせること
▲働く人が生産的な仕事を行い成果をあげさせること
▲組織の行う事業が、より良い社会創りに貢献し、
そこに生活する人や組織に働く人によりよい環境を提供すること

しかし、その社会意識を自覚し、主張するだけでは意味がない。
ドラッカーはここに、”哲学者たらんとする誘惑”があるとする。
成果を出さなければならないのだ。

いかに上手に描いても、絵にかいた餅は食べられない。

病院は病気を治し、企業はより良い製品を提供し、
国は国民の安全を守らなければならない。
組織がこれらの成果をあげることこそ、マネジメントの役割なのだ。


「よき意図は無能の言いわけにならない。

 いわゆる社会意識が、自らの企業、病院、大学に

 本来の成果をあげさせるべく

 マネジメントすることの代わりになるとする考えは、

 愚かさか狡さか、あるいはその両方を示すにすぎない。」

~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第9章 マネジメントの戦略 45 マネジメントの正統性)




   


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