■真に重要なイノベーション■~99件の失敗~



おはようございます。

肌寒い朝だが、日中は穏やかな気候になりそうだ。

「モヒートを一口すすり、ミントの葉の形をいくつかの角度から点検した。」
薄暗いバーのカウンターでのカップルの会話、彼女がこのあと口にする問いかけは、
違和感を含む微妙なものだろうということが目に浮かぶ。。

このような表現が、村上春樹作品の魅力の一つだと思う。


----------------------








∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬

ドラッカーは、イノベーションの機会は、体系的に探せるとする。

意識の変化、ビジョンの変化、期待の変化もイノベーションの種となるが、
予測不能なイノベーションもあるとする。

動きを利用することではなく、動きそのものを変えることである。

それらは、真に重要なイノベーションであるが、確率分布の外にある。
ほとんど起きないかもしれない類で、当然のことながらリスクは大きい。

”成功一件につき99件の失敗がある。
99件の失敗は、話題にもならずに終わる。”

この種のイノベーションは、真に偉大な歴史的イノベーションであるが、
マネジメント不可能であり、体系的かつ意図的な活動として組織することは難しい。

これらは、桁はずれに重要ではあるが、まれにしか起こらないので、
例外として扱わなければならない。

どうすべきなのか?
ドラッカーは、次の通り示唆する。

まず初めに、予測可能なイノベーションに焦点を合わせた戦略を持つ。
そして、その戦略実行のプロセスの中で、予測不能なイノベーションに対する感覚を育て、
早く察知し活用する体制をつくっておかなければならない。


「世界の動きそのものを変える予測不能な

 イノベーションがある。

 それらのイノベーションは起業家が何事かを

 起こそうとして試みるイノベーションである。

 それらこそ、真に重要なイノベーションである。」

~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第9章 マネジメントの戦略 44 イノベーション)



   


コメント

このブログの人気の投稿

■報復の天使のように■~力があるはずの分野~

■ゾフィー先生のまわりに輪■~生徒自身への関心~

■ハーケンクロイツを外した■~帽子をとっての一礼~