■なぜコスト会計を使わないか■~作業量に直接比例する?~
おはようございます。
曇り空の川崎の朝です。
今日から8月、来週からは本格的な猛暑復活との予想。
熱中症とゲリラ豪雨双方に注意して、この夏を乗り切りましょう。
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
コスト会計について、ドラッカーは特定の製品コストを
事業の総コストに占める割合から計算するために、
コスト会計を使うことは間違いであるとする。
いくつかの例を示す。
●5万ドルの取引は、500ドルの取引と、コストはあまり変わらない。
⇒いずれも、同じ営業処理、事務処理である。
●売れない製品の設計も売れる製品の設計も、コストは同じである。100倍はかからない。
⇒設計内容が異なるだけで、設計作業は同じ活動である。
●小口注文の処理は、大口注文の処理とコストは同じである。
受注、生産の手配、日程の管理、請求、集金のいずれも作業は同じである。
⇒受注後の事務や、工程管理なども変わらない。
請求する金額が100万円から10億円に増えたとしても、一枚の請求書に記載する請求金額変わるだけである。
●小口注文の製品の生産、包装、保管、出荷のコストさえ、大口注文のそれと、ほとんど同じである。
⇒小口注文は、生産工程は短くて済む可能性があるが、その他の時間や手間は小口注文も大口注文も同じである。
「売れない製品の設計も売れる製品の設計も、
コストは同じである。
100倍はかからない。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第3章 利益、資源、見通し)
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