■最も現実に近い唯一の計算■~作業量による配分~

おはようございます。
薄曇り空の川崎の朝、だんだんと日差しが強くなって、
日中の猛暑を予想させます。

熱中症、ゲリラ豪雨にはお気を付け下さい。


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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

ドラッカーは、間接費が比例配分によって決定されるようなコスト会計の誤りを指摘した。

しかし、例外はある。

例えば、自動車メーカーのGMのように、一種の製品しかない事業である。
このような場合、発生した総コストを生産台数で割ることによって、
一台当たりのコストを計算する。
これも一種の一般化にすぎないが、概念的には間違っていない。

しかし、これは例外であり、そもそも、コストの計算は簡単ではない。
にも拘らず、現実的な製品コストを知る必要がある。

ドラッカーは、明確な焦点のない事業のコストは、
作業量による配分が、最も現実に近い唯一の計算だとする。

そして企業活動のコストのほとんどが、このようなコストであり、
原材料や部品の購入費などのいわゆる直接費は、
利益への貢献やコストの負担を分析するには不適切であるとする。


「われわれは、現実のコストを見ていかなければならない。

 明確な焦点のない事業のコストは、作業量による配分が、

 最も現実に近い唯一の計算となる。

 今日の企業活動のコストのほとんどが、

 そのようなコストである。」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第3章 利益、資源、見通し)


   

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