■フリーメーソンの団長■~ヒトラーの侵攻~

 おはようございます。


未明の川崎の朝、

文化の日の今日、

日中は日も差しそうですね。


アメリカ大統領選はいよいよ今日投票が始まる。

最終的に決まるまでには時間がかかりそうだが、

世情混乱の中、米国民はどちらにかじ取りを委ねるのか。


火曜日、良い休日をお楽しみください。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

伯爵がもう一度私に話しかけてきたのは、

彼ら二人に会った最後の日のことだった、

とした。



それは、1937年の二月の終わりか

三月の初めの頃、初めて二人の住まいを

訪ねたときだった、

と続ける。



ドラッカー夫婦は、

イギリスからアメリカへ渡る途中に

ウィーンに両親を訪ねた際に、

伯爵と伯爵夫人になっていた

マリア・ミュラーに別れを告げるために、

二人を訪ねた。



その際、伯爵は折入ってという感じで、

もういつヒトラーがやって来てもおかしくないので、

ドラッカーの両親のことが心配なんだ、

と話し始めた。




「お父さんはそのようなことは


 ないと思っていらっしゃる。


 万一ヒトラーが来ても、


 大丈夫だと思っておられるようだ。


 君も私も、そうはいかないことを知っている。


 お父さんが君に言ったかどうかは知らないが、


 実は、お父さんはフリーメーソンの


 オーストリアの団長なんだ」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)


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