■女性教育者の手本■~結婚するまで処女~
おはようございます。
薄明かりの射す高知の朝です。
午後には雨、四国も梅雨入りしそうですね。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
単科大学では、
財政的に余裕があるため、
芸術や人文科学系では、
有名大学よりも優れた教員を揃えていた、
とした。
そしてそのような単科大学には
素晴らしい人物がいた、
と続ける。
たとえば、カリフォルニア州オークランドの
ミルズ大学の学長アウレリア・ラインハルトは、
女性教育者の手本ともいうべき人物で、
ハーバート・フーバーの恋人だったが、
結婚を断ってスタンフォードで
歴史家として名を馳せた。
ドラッカーが三日間の連続講演で
ミルズ大学に滞在した頃は、
すでに30年学長を務め、
西部一の女子大に育て上げていたが、
彼女は、長身で骨張っていたうえに
声に迫力があり、
彼女の自宅でのドラッカーの
歓迎パーティでのことだったが、
会話が一瞬途切れ、
一人の女子学生の声だけがはっきり聞こえた。
「『私、結婚するまで処女でいるわ』
ラインハルト学長は振り返ると、
腹に響くような声で
『学生生活をぼんやり過ごしては駄目よ』と言い、
また私との会話に戻って、
ヴェルサイユ講和会議に出たときの話を
続けたのだった。」
(3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)
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