■オーストリア経済省の高官■~オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊~
おはようございます。
薄明るい雲が空全体を覆う高知の朝です。
これから雨が降り始め、
一日続きそうです、
今日は三連休最終日、
あいにくの天候ですがお楽しみください。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
クレイムズは、
ドラッカーの祖母は
誰からも賢い人だとは
見られていなかったが、
ほかの人にはできない
芸当ができたとした。
そしてその一例をあげる。
1918年以前には、
オーストリア人はパスポートや
ビザなしにどこへでも
行くことが許されていたが、
オーストリア=ハンガリー帝国が崩壊したあと、
政府は国境をまたぐ他国との往来に
きわめて厳しいしばりを設け、
パスポートとビザの携帯を義務づけた。
これらを得るには、
何時間も列に並ばなくてはならず、
その挙句に、
手続きに必要な書類が足りないといって
追い返されるのだったが、
ドラッカーの祖母は
抜け道を考えついた。
「息子、
つまりドラッカーの父親が
オーストリア経済省の高官だったのをいいことに、
経済省の職員に頼み込み、
何とイギリス、オーストリア、
チェコ、ハンガリー、
四カ国のパスポートを
取得してしまったのだ。」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)
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