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■顧客一般なるもの■~個としての顧客に対峙する。~

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おはようございます。 ぐずついた天候、この週末も続きそうですね。 PM2.5が中国から届く前に、この雨で落下しないものか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 第2章の「結論」 顧客とコラボレーションし、彼らと一体化した考えを持ち、 行動するために企業が理解すべきこと。 その② 企業は顧客以上に、そのニーズと欲求を理解するために、 開放的コミュニケーションと、 顧客に真剣に向き合う真摯さが求められる。 そのためには、顧客をひとくくりとしてみるのではなく、 一人ひとりの個人としての顧客に向き合わなければならない。 ”もはや顧客一般なるものは存在しない。” 「彼らのニーズと欲求を理解しなければならない。  そのためには開放性と真摯さが求められる。  そのための鍵は、個としての顧客に対峙することである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客とはパートナー■~受け取るだけの存在ではない。~

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おはようございます。 昨日も暖かな一日でしたが、 今日は雨模様。 傘をお忘れなく。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 第2章の「結論」 顧客が市場の主導権を握っている現在、 企業は顧客の特性、価値観、成果を把握し、 彼らとコラボレーションし、彼らと一体化した考えを持ち、 行動しなければならない。 そのために企業が理解すべきこと。 ①顧客とは、受け取るだけの存在ではない。 ②一般的顧客は存在しない。 ③顧客ごとに成果は異なる。 ④成果は、顧客への密着度により左右される。 「顧客とは、もはや受け取るだけの存在ではない。  パートナーである。  彼らとの関係は単純ではない。  背後のコミュニティとも関係をもたなければならない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■外の世界と内の世界を結ぶ存在■~消費者をボスにすること~

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おはようございます。 昨日は暖かな一日でしたが、今日も同様とのこと。 ほっこりしますね。 週の中日、後半も頑張りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? P&GのもとCEOラフリーは、それまでの経営方針について、 「あまりに多くの分野で技術や設備が主役になっていた」といった。 そして、研究開発や広報活動等全般にわたる見直しを行った。 多くの研究開発プロジェクトを中止し、 30秒コマーシャルによるじゅうたん爆撃方式で行っていたテレビCMも見直した。 顧客のニーズを”リトマス試験紙”として評価した結果である。 現在同社は、消費者への情報伝達について多様なシステム構築の一環として、 世界の途上国20か国で、妊娠中、子育て中の女性向けのサイト、 パンパース・ドットコムを立ち上げた。 途上国という成長市場ヘアクセスするには、 顧客の定義を拡大し、 顧客とならかった低所得者を顧客とするために 低価格を設定する必要があった。 ”考え方を根本から変える必要があった。” 「CEOだけが外と内をつなぐことができる。  CEOたる者は、このことを常時思い起こさなければならない。  CEOは誰がボスかを考えなければならない。  もちろん消費者がボスである] ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■成果を明らかにしているか?■~情報を収集し解釈する能力~

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おはようございます。 未明の川崎の朝、暗さが寒気を増す。 しかし日中は春めいた気温になるとのこと。 喜んでばかりはいられない、 花粉やPM2.5など舞い踊る。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 企業は倫理的な領域にも取り組まなければならない。 諸々の社会的責任に反する行為が行われ、 企業そのものの存続を不可能にしている。 企業が苦境に立つのは、不祥事のせいばかりではないが、 ”鏡に自らの姿を映すことのできない企業”が少なくない。 企業は、経営環境の変化を四六時中モニターすることが必要である。 外の世界の地形の変化を掌握する、 つまり外から内を見るアウトサイド・インの姿勢が、 ここでも必要となる。 あらゆる組織が拠り所とすべき場所は市場であり、 この姿勢が、目指すべき方向と全体の戦略を規定する。 そしてこのアウトサイド・インの姿勢は、 外部の情報を収集し解釈する能力があって、 はじめて可能となる。 今日、大量の顧客に働きかける共通戦略に代わって、 個別戦略が登場してきた。 差別化した価値が個々の顧客に届けられるとき、 戦略として大きな成果をあげる。 「あらゆる組織が拠り所とすべき場所が市場である。  役員会議室ではない。] ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■情報をフルに利用しているか?■~目標と現実の乖離~

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おはようございます。 雲が多く暗い川崎の朝。 まだ残雪がところどころにあるが、桜予想がでた。 東京は3月25日とのこと、さぁ一気に春に向かうのか? ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 成果にかかわる情報をフルに利用しているか? 【CASE] 年率30%は高成長率と見えるが、 競争相手は年率40%の成長を実現している。 こうなると、チャンスロスがあったと言わざるを得ない。 また、右肩上がりの業績アップであったとしても、 市場全体が縮小傾向にあるのであれば、 今の拡大戦略を進めるのではなく、 見直すという戦略変更を選ぶべきだ。 「目標と現実の乖離がどこに生じ、その原因は何か。  成果を知るために使っている尺度は何か。  その尺度は何を教えるか。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■成果をいかに評価しているか?■~アウトサイド・インの姿勢~

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おはようございます。 今朝も雲の多い川崎の朝です。 来週はもう3月、そろそろ春の兆しが見え始めますね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 顧客は成果をいかに評価しているか? 企業情報は、その企業のホームページよりも、 SNS等のサイトのほうが より多く入手できるようになった。 ドラッカーは、購買決定に関して、 顧客の友人や家族等からの影響を指摘したが 現在はこの膨大な電子メディアを含むものとなった。 ブログ、電子掲示板、チャットルームには、 企業に関する評判、感想、レイティングなどが豊富にあり、 いまや友人や家族よりも大きな影響をもつ。 したがって、企業にとっては、 有利なインターネット環境をつくることが不可欠であり、 そのためには、常時それらのサイトを チェックしていかなければならない。 インターネットを通して自社が顧客に どのように見られ使われているかを知ることにより、 顧客志向のアウトサイド・インの姿勢につながる。 「インターネットは、財サービスの販売促進に有効なだけではない。  自社の提供するものが、どのように見られ、使われ、求められ、  評価されているかを知るための情報を与えてくれる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■成果をいかに評価するか?■~最も適切な尺度は何か。~

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おはようございます。 寒く雲の多い週末の川崎です。 穏やかな天候になるとの予想だったが、、、 福島第一原発で高濃度汚染水漏れが、 東電の会見から明らかにされた。 原因が故障から人為的な操作ミスに変わった。 人はミスをするもので、さらに要員不足は ミス発生のリスクを高める。 このリスクを管理し、人的資源をいかに有効に活用するか、 これこそコントロールであり、マネジメントの使命だ。 ”アンダーコントロール”のない原発。 事故も終息できない状況での、 複数の原発再稼働を行おうとする。 日本人は熱しやすく冷めやすいといわれるが、 メディアの声も小さい。 ほっといていいの? ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 成果をいかに評価するか? アメリカ、コルゲート社は、販売戦略として店舗への”即刻納入”から ”品切れなし”に変更し、売上高を3%伸ばした。 それまでの”即刻納入”は、小売店への戦略にすぎなかったが、 一方の、”品切れなし”は顧客満足を目指す戦略だったのだ。 メーカーから見れば、小売店舗も顧客だが、 それは最終消費者にいたるサプライ・チェーンの一環にすぎず、 成果を定量的にみるためには、顧客志向に徹底することが必要だったのだ。 「成果を評価するうえで、いかなる情報が必要か。  その情報を得るためには、いかなる仕掛けが必要か。  最も適切な尺度は何か。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■利益とは、成果の反映■~履き心地よく、格好よい靴を手に入れるため~

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おはようございます。 週末は久々に穏やかな好天模様。 来週にはぐっと寒さが緩む日が続くらしい、 春近し、、、か? ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 1980年代ドラッカーは、企業の多くが株主利益を追求し、 顧客の存在を忘れていることに軽傷を鳴らした。 利益は、制約条件として必要なものだが、 そのようなものとしての利益でさえ、 顧客を満足させたあとに得るべきもので、 その逆ではなかった。 ”企業の目的は、顧客に価値のあるものを提供することである。 それは、縁もゆかりもない者が、 自分のもつ購買力と交換してくれる何かを提供することである。” 利益とは、そのような成果を反映して得るべきものである。 「ドラッカーは、靴を買う者は、靴屋に利益を与えるために  支払いをするのではないと繰り返しいった。  履き心地がよく、格好がよい靴を手に入れるために  支払いをするのである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■満たされていない価値は何か?■~購買を左右するもの~

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おはようございます。 先週には雪が予報されていたが、今日は大丈夫。 このところ週末は雨や雪だったが、今週末は晴れる予報。 春近しか? 早朝にふと目がさめ、TVをつけると丁度フィギアで 真央ちゃんが滑る直前であった。 回転で失敗し16位スタート、順位はどうでもいいので 明るく最後の晴れ舞台を楽しんで欲しい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? マネジメントは、顧客の満たされていない価値が何であり、 自分たちが満たすべき価値が何であるかを考えなければならない。 これらの問いは、顧客を大切にする文化を育てることとなる。 【CASE】 アップルでは、顧客の不満をリサーチするために、 チームを編成してチャットルームを精査している。 iPODに自動車用のバッテリー・チャージャーが必要なことを知ったのも、 チャットルームからの情報によるものだった。 最も重要なものは”顧客にとっての成果”。 ドラッカーは、自らが期待する成果を書きとめておき、 半年後に実際の成果と見比べることを要求し、 成果を測定し、理解し、評価せよといった。 フィードバック分析である。 「顧客を大切にする文化を育てることによってのみ、  顧客の購買を左右するものが何であるかを知ることができる。  そのような文化があってはじめて、  不合理に見える顧客の行動も理解することができる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■進行するバンドリング■~経済的かつ時間的なメリット~

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おはようございます。 冷え込んでいる、川崎の朝。 今週は大雪回避、しばらくは好天が続きそう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 顧客の価値は総体的に捉える必要がある。 このことから、製品やサービスのバンドリング(抱き合わせ販売)が進行する。 その典型的な例がビル・ゲイツで、マイクロソフトは、OSのウィンドウズに 諸々のサービスをバンドリングすることを基本戦略としている。 顧客にとっては、このバンドリングにより、経済的かつ時間的なメリットが大きい。 2001年、司法当局がマイクロソフトのIEを独禁法違反としたが、 マイクロソフトが戦略を変えたわけではない。 顧客価値を見据えた戦略を取り続けている。 「ネットの世界では、地形が絶えず変化している。  グーグルでは、自社および他社のソフトをいくつかバンドリングした  グーグル・パックなるソフトウェアを無料で提供しはじめた。  しかし、そのうちマイクロソフトのものは一つも入れていない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■多様なマーケティング戦略■~顧客と一体化するための仕掛け~

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おはようございます。 ソチ五輪、葛西を含むジャンプ団体で見事銅メダルを獲得した。 明日は女子フィギア。 オリンピック選手になれたのも、選手自身の努力の賜物、 十分楽しんで欲しい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 顧客にとっての価値は何から影響を受けやすいか? 顧客にとっての価値は製品からだけではなく、 企業との関係や製品への発言力からの影響も大きい。 これは、従来からの対面取引から、 eコマースヘと変わったあとも変わらない。 サマーセット・ハウスボート社というボートメーカーは、 発注したボートの建造状況を、 顧客がネットワークで確認し、 設計変更を指示することができる仕組みを導入している。 これはたんなる新しい仕掛けの一つではなく、 顧客と一体化するための仕掛けである。 しかし自社の戦略を他社に知られることを嫌う企業もあり、 また顧客も第三者をかませることへの抵抗感は強い。 企業としては、顧客の独立志向を尊重しつつ、 より大きな価値の提供の仕方を模索していかざるをえない。 「モトローラは、若いお母さん方にとって、  携帯とおむつでは購入の仕方に大きな違いがないことを知った。  そこで同社は、ウォルマートのおむつ売り場の近くでキャンペーンを張った。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客と自ら接触しなければならない。■~心の内の直接的な情報~

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おはようございます。 未明の川崎の朝、気温はあまり低くはないが、 暗さが寒気を増している。 ソチ五輪葛西が見事銀メダルを獲得した。 金メダルを目標として、これからもチャレンジするとのこと。 41歳の快挙、レジェンドはまだ終わらない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 重要なことは、顧客の心の内についての直接的な情報である。 P&GのCEO A・G・ラフリーはそのために、 ペネズエラで民家にあがりこみ、 サンパウロやリオデジャネイロの街中を歩き回り、 製品がどのように買われ、 どのように使われているかを知ろうとした。 ジェイコブス社は、同族企業として、 化学産業用施設のエンジニアリングからスタートした。 しかし、売り物はコストや品質を越えた総合的な価値だ。 そして、経営幹部の何人かがドラッカーを読んで 自社の提供するものの価値について再考し、 自分たちはたんなるエンジニアリング会社ではないと結論した。 その結果、顧客は化学品メーカーから航空宇宙、製薬、 インフラと広がり、業容も一変し、年間売上高は、 17年前の10倍に成長している。 「顧客分析をマーケティング会社や  スタッフ部門に任せることはできても、  顧客との接触は自ら体験しなければならない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客にとっての価値は何か?■~調査報告書ではわからない。~

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おはようございます。 ひさびさの快晴の川崎の朝です。 朝日が早速軒先の雪を溶かしています。 道路は融雪でぐちゃぐちゃになるんでしょうね。 足もとに気を付けて下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ②顧客にとっての価値は何か? 知るべきことは、 ”顧客にとっての価値とわが社にとっての価値は一致しているか?”である。 顧客が何を価値とするかについて、 マーケティング会社やマーケティング部門が分析を行ってきた。 顧客にインタビューし、その価値を探り、立派な分析結果を得てきた。 しかし問題は、マネジメント自身が 顧客に直接問くことが必要だというところにある。 顧客の気持ちは、直接会って話を聞かなければわからないから、 マーケティング分析という仕事を、他社にアウトソースしたり、 一部門に任せたりしてはいけない。 いかに情報があふれ、分析ツールが向上しても、 重要なのは、”顧客の心の内についての直接的な情報”である。 「顧客の心の内は、調査報告書ではわからない。  直接会って話を聞かなければわからない。  顧客にとっての価値は、顧客の側から見なければわからない。  この仕事を委譲するわけにはいかない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■ボスは顧客である。■~劇的に変化する価値~

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おはようございます。 昨日の朝は道路からは完全に雪が消えていたが、 一週間前の姿に戻った。 少し甘く見ていたが、予想を超える積雪だ。 羽生選手が金メダルを獲った。 失敗があったがその裏には、 素人にはよくわからないが、 リスクを取った上での失敗だったとのこと。 いずれにしろよくやった! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? "企業がどう考えようとも、ボスは顧客である。" 静かな革命のもとで、顧客が価値となるものと、 その価値に影響を与えるものが劇的に変化しつつある。 顧客の多くは、多くのものを大量に欲しがるという物質欲よりも、 より良いサービスや精神的な満足を重視するようになっている。 重要なことは、このような顧客の価値観の変化である。 顧客に主導権が渡った。 しかしこの状況を、双方にとってよい状況をつくりあげることができる。 そのためには、顧客の身になり、顧客が価値ありとするものを理解すればよい。 「時間の価値があがるに従い、  顧客は利便性を重視するようになった。  さらには、顧客の発言力が増大するに従い、  顧客が価値ありとするものが変わった。  重要なのは、これら顧客の価値観の変化である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客にすべきノンカスタマー■~企業が顧客になにを提供するか~

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おはようございます。 夜中にふと目が覚めて、テレビを点けるとソチ五輪羽生選手の フィギュアスケート、ショートを放送していた。 前人未到の100点越えの101.45点という素晴らしい結果を出した。 記者会見では、それでも、まだ課題多しとの自己評価だった。 プロフェショナルは高い目標を持たなければならない。 どこまで伸びるのか楽しみだ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? 関わりを持つべきでない、ノンカスタマーの次に、 顧客にすべきノンカスタマーを問う。 インテルの前会長アンディ・グローブは、 顧客はコンピューターチップを使用する コンピューターメーカーであったが、 携帯電話という重要なノンカスタマーの存在に気がつき、 モトローラやノキアと連携した。 さらにPC販売そのものに進出し、 それまでパソコン市場ではなかった新興国や 連上国におけるノンカスタマーを顧客にしようとしている。 企業は顧客に提供するものによって、その存在価値が決まる。 しかし、これを自明として、真剣に検討しない企業があ多い。 AT&Tは顧客第一主義を掲げていたが、 コストとサービスを考慮せず、いわゆる官僚主義に陥り、 存在価値を落としていった。 「企業の存在価値は、企業が顧客に提供するものによって定まる。  それが何かが最大の問題である。  しかし、これを真剣に検討している企業は意外なほどに少ない。  答えを自明としているからである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客ならざるもの■~顧客を明確に識別する~

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おはようございます。 寒い川崎の朝です。 週末は、また雪予想、まだ先週の雪が残ったまま。 春遠し、でしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? ドラッカーは「ならざるもの」つまり、 相手にしてはいけないのはだれかについても問いを投げる。 これは、ノンカスタマーを明らかにする中からも明らかになる。 全ての顧客に対して同等に素晴らしいサービスを 提供することはできない。 ”一つだけなら適切なことを行うのは易しい。 だから、あちらこちらに手を出してはならない。” 顧客を明確にすることにより、選択と集中が実現される。 顧客を絞り、その顧客に密接に接触することにより、 顧客の現実、ニーズ、価値体系を知り共鳴することができるのだ。 「顧客を明確に識別することによって、  外の世界を中心に  アウトサイド・インにものを考えることができる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■協調と競争の区別■~誰を顧客とし、競争相手とするか?~

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おはようございます。 ソチ五輪、ハーフボードで銀、銅、 ジャンプで沙羅ちゃんは4位。 いずれもティーンエージャー、よく頑張った。 この先が楽しみだ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? レゴのパーツは、同じパーツであっても使える場合もあれば、使えない場合もある。 企業においては、自社の製品が他社の製品に組み込まれてしまうこともある。 売上げは見込めるが、ブランドは消える。 果たして敵なのか味方なのか。 ”eペイ(オンライン・オークション)は グーグルと協力関係にあったが、 いまやグーグルは、公然とeペイの領域への 進出をはかっている。 そこでeペイは、同じくグーグルの攻撃を受けている ヤフーおよびマイクロソフトとの連携を進めている。” このような事態も珍しくはない。 「企業間の関係は多面的かつ多層的たらざるをえなくなる。  いずれが顧客かは取引ごとに変わる。  『顧客がいつ競争相手になるか』、  これこそ常に意識すべきこととなる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客が単独であることはない。■~まったく新しい事態~

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おはようございます。 雲の多い寒い朝の川崎です。 祝日ですね、ごゆっくりお過ごし下さい。 僕は祝日の行事、カレーを今仕込みました。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? 誰を顧客とするべきか? スーパーで買い物をする女性。 彼女の買い物カゴに入っている商品はなにか? 黒ゴマは、今朝のテレビの健康番組で放送されたもの。 かかりつけの医者から薦められたイワシ。 ネットで見た無塩バターは、主人の健康管理のため。 無糖ヨーグルトは友人が子供の虫歯予防ために購入している話を聞いた。 この女性は認識していなくとも、 意思決定は様々の人たちの影響を受けている。 「彼らを理解するだけでは十分でない。  密接にかかわりをもたなければならない。  そして、彼らがどのようなつながりをもちたがっているかを  知らなければならないことは、まったく新しい事態である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■誰を顧客とするべきか?■~影響を受け、影響を与える関係~

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おはようございます。 東京都知事選、事前の世論調査どおり舛添さんが当選した。 過去3番目に低い投票率、前回から12%低下。 こうなれば組織票を持つ公明、自民は強い、大雪の影響もあっただろう。 いずれにせよ、混迷の都政の立て直しが急がれる。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? レゴで形を作る時、いずれのピースとも組み合わせが可能である。 顧客も同じでその背後に大勢の関係者がいる。 自家用車の購入に例える。 休日にパパが運転をする。 車種はママが子供や友達などの意見を参考に決める、ファミリー仕様。 また環境問題や、メーカーのCSR活動についても検討するかもしれない。 価格はパパの収入の範囲でママが全体の家計の中で決定する。 そして購入後、パパの同僚やママの友達にその使い勝手を伝える。 これらのことを企業は知らなければならない。 そのためには、彼らを理解するだけでは十分でなく、 密接にかかわりをもたなければならない。 同時に、彼らが企業に対して、どのようなつながりを もちたがっているかを知らなければならない。 「買い物の後ろには複数の人間がいる。  製品をランクづけするウェブサイトをはじめ、  無数の関係者がいる。  本人は認識していなくとも、  彼らの意思決定はそれらの人たちの影響を受けている。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■顧客についての四つの問い■~アウトサイド・インの視点が不可欠~

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おはようございます。 本格的な雪でしたが今朝の川崎の空は、穏やかです。 銀世界を眺めていて、ふと屋根を見ると、 落ちかかりの雪があった。 自宅の屋根の雪下ろしをするとは。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客との関係を考えさせるための四つの問い。 ①顧客は誰か? ②顧客にとっての価値は何か? ③それでは、あなたは何を成果とするか? ④あなたの顧客戦略は何か?・   レゴのような、組み合わせ自在な世界では、 顧客を明らかにすることは容易ではない。 顧客とは、支払いをする者とは限らず、 実質的には、その支払を決定する者なのだ。 「「顧客は誰か」との問いへの答えほど簡単なものはないかに思われる。 だが、そのようなことはない。 今日の顧客は、製品の設計や改善にまで口を出す。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■事業の成功に必要な視点■~アウトサイド・インの視点が不可欠~

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おはようございます。 雨と違って、雪は静かですね。 遅くに目が覚めて窓を開けると、 外は真っ白、予報は知ってましたが 気が付かなかったです。 深々というより、舞うように振ってます。 気温も低いし、積るんでしょうね。 一杯飲みながらのオリンピック観戦にはうってつけですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 進行中の静かな革命の中で顧客第一主義がどのような意味をもつのか。 ドラッカーは、事業における顧客の重要性を 『タイム』『フォーチュン』『ライフ』を創刊した雑誌王ヘンリー・ルースから学んだ。 ルースは多くの材料から本質を見抜くという点で、 編集者として超一流であり、業界を超えた経済記事を求める 実業人のニーズに応えたことによるものだった。 ドラッカーがルースから学んだことは、 事業の成功にはアウトサイド・イン、 つまり企業の外からの視点が不可欠なことだという。 ”顧客に価値のあるものを供給することが企業の目的であり、 顧客を満足させることが企業が成果とすべきものだった。” 「いまや顧客の心の内に入り込むことが、  全事業の様相を一変させることを知らなければならない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■ドラッカー思想の原点■~顧客が中心にいるという確信~

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おはようございます。 雲が厚い、暗い川崎の朝です。 寒い日が続きますが、ソチ五輪開幕。 早速羽生が評判どおりの素晴らしい演技を見せた。 熱い日が続きますね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 顧客がボスである。 基本的なことだが、企業は顧客のいる外部の世界に 焦点を合わせることができない。 技術と人をめぐる静かな革命は、 市場の主導権を顧客に渡した。 顧客に”リモコンを渡して”しまったのだ。 顧客は自動車のハンドルを握っているだけではなく、 ”自分でガソリンを入れ、オイルを交換し、 交通整理まで行っている。” 顧客は、自分自身の価値を見極め、 それに見合う商品を求め、 存在しなければ造り上げる。 顧客が主導権を握っているという事実を認識し、 顧客を理解することが、企業にとって決定的に 重要な意味をもつ。 「企業の目的は顧客とともに企業の外にある。  企業が何であり、何を生み出すかを規定し、  企業が成功するか否かを左右するものは、顧客である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第2章 すべては顧客を理解することから始まる)

■個の強みを引き出す■~真の民主主義の担い手~

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おはようございます。 真冬の寒さが続いてます。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 静かな革命の中、ドラッカーは、企業がこれほどまでに 様々なことを要求されたことはなく、 企業は柔軟さとコラボレーションによる 敏捷性を兼ね備えた戦略が不可欠であるとした。 そして、このコラボレーションは自社と連携先に活力と、 共通の目的と方向性を与えなければならない。 企業は、そこに働く個々人の強みを引き出すことで 初めて生き抜くことができる。 ”企業とは、たんなるビジネスのためのものではない。 それは真の民主主義の担い手である。” 「企業とは、個を大事にしつつ、  個に報いることのできる活力ある社会を  実現するための道具である。  その道具をうまく機能させることが  マネジメントの仕事である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第1章 組み合わせ自在の世界)

■柔軟さと連携による敏捷性■~四次元のチェス~

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おはようございます。 昨日は暦の上で春の始まる、春分の日でしたが、 首都圏は今年初の雪が降りました。 今朝は冷え込んで、零下になった模様ですので、 出勤時の足もとにご注意を。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 静かな革命についてのマネジメントの意味合い。 ③戦略の策定が、年一回の定型業務から常時取り組むべきリアルタイムの業務になった。 かつて経営戦略とは、チェスの戦略と同じで、 チェックメイト目指して、いくつかの手のうちからベストのものを一つ選び、 戦略に優れたものが勝っていた。 ところが今日、チェスが四次元になった。 対戦相手だけではなく、まだ顔の見えない顧客や、 急速に変わるルールを考えなければならなくなった。 1990年代までは戦略に関して考えるべきことは、 3Cであり、規制や競合などの障害事項も明らかだった。 企業は三か月をかけて戦略を策定し、 予算化し、人事を行えば良かった。 しかし今日では通用しない。 昨日の考え方では、市場や顧客を理解できない。 たとえ適切な生産設備と優秀な人材に恵まれても、 ”顧客にアクセスするための優先通行権” を持つことはできない。 いまや顧客の購買行動は、無数の要因によって影響を受ける。 機会はさっと現れて、さっと消える。 じっくりと、戦略目標を定める時間はなく、 方向を定められるにすぎない。 「リアルタイムに成果を知り、  直ちに行動にフィードバックしていかなければならない。  組み合わせ自在の時代にあっては、  柔軟さと連携による敏捷性が不可欠である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第1章 組み合わせ自在の世界)

■ルールまで変わった。■~一人勝ちではなくコラボレーションを~

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おはようございます。 節分の昨日、寒さの鬼が去り、暖かい一日でした。 今日は一転寒さが戻り、東京も夜には雪の可能性もあります。 暖かくしてお出かけ下さい。 東京都知事選、世論調査では舛添さんがトップで、 細川さん宇都宮さんが追っている。 脱原発票が分散したかたちでしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 静かな革命についてのマネジメントの意味合い。 ②アメリカ企業でさえ、一人勝ちではなく コラボレーションを追求しなければならなくなった。 アメリカ企業は、これまでゴーイングマイウェイが 当然としてマネジメントしてきた。 しかし、ゲームが変わり、「ルールまで変わった」。 共通のルールがあって初めてゲームは、ゲームとしての意味を持つ。 ドラッカーは産業革命後期のイギリスが、 過去への執着によって国家を維持することはできたが、 世界的な指導力は失ったことを教訓にせよという。 そして今後、インド、中国、そしてブラジルが アメリカの競争相手になることが予測されるが、 アメリカが、他の国と対等のものとして行動することは 容易ではないとする。 「一世紀にわたってナンバーワンだったアメリカが、  他の国と対等のものとして行動することは容易ではない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第1章 組み合わせ自在の世界)

■経済のソフト化■~もはやサービスでさえない。~

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おはようございます。 今日は節分、「鬼は外、福は内」と言って豆をまく。 なぜ豆か、については、「魔を滅する」に通じるとか、 穀物には邪気を払う力があり、豆の霊力で邪気を払う という意味もあるとのことです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 静かな革命についてのマネジメントの意味合い。 ①知識経済の出現により、有形資産よりも無形資産が高く評価されるようになった。 経済のソフト化をもたらした二つの事実。 一つには、在来企業における競争力の源泉が、 有形資産よりも知識やネットワークなどの無形資産になったため。 もう一つは、グーグル、ヤフー等のIT企業が、 有形資産を持たずに、サイバースペースを通じたサービスを提供し始めたため。 「もはやサービスでさえない。  コミュニティである。  バーチャルなスターバックス空間である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■静かな革命■~収益力によって評価される。~

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おはようございます。 STAP細胞を発表した小保方さん、 再生医療を通して、10年後、100年後の人類への貢献を目指す との思いがあるとのこと。 しっかりしたビジョンを持っている。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 静かな革命は進行している。 ドラッカーは。この静かな革命についてのマネジメントの意味合いを次のとおり教える。 ①知識経済の出現により、 有形資産よりも無形資産が高く評価されるようになった。 ②アメリカ企業でさえ、一人勝ちではなく コラボレーションを追求しなければならなくなった。 ③戦略の策定が、年一回の定型業務から 常時取り組むべきリアルタイムの業務になった。 「これからは知識経済の興隆を背景とする静かな革命によって、  知的財産やネットワークなどの無形資産が重視される。  すでに経済の中心は物ではなく、  医療、教育、フィットネスなどのサービスである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)

■多様なサービス■~もはや競争相手は存在しない~

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おはようございます。 雲が多い川崎の朝、冷えます。 子供達からの誕生日プレゼントにヘルシオを貰った。 制限しているフライが食べられる、果たして食感は? ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 今日、様々な産業を襲う変化は、 社会のあらゆる領域におよんでいる。 ひとつは事業そのものの内容の変化である。 企業が製品を売っていると考えているものは、 実はそれは製品ではなくサービスである。 二つ目は売り手と買い手の関係の変化。 買い手を求めて、売り手は競い合うことで成果をあげることはできない。  ドラッカーは「もはや競争相手は存在しない」という。 顧客は多くの選択の中からより良いサービスを選択するだけである。 携帯電話は、音声によるコミュニケーションのためのものから、 写メ、ネット検索、放送視聴、バンキング機能など 豊富なサービスを満載したスマホへと進化した。 しかし、これは多様なニーズに応えられるようになったことだけを 意味するのではない。 これら多様なニーズに応えたということは、 今後も顧客は新たなニーズを求めつづけ、 企業はそれに答え続けなければならないことを意味する。 ”市場で勝利を収めるには多様なメニューを揃えなければならない。 想像もできないサービスを生み出さなければならない。” 「事業そのものの内容が変化しつつある。  もはや企業が売っているものは製品ではない。  サービスである。  もはや競争相手は存在しない。  より多くの選択とより良いサービスがありうるだけである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)