■多様なサービス■~もはや競争相手は存在しない~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
今日、様々な産業を襲う変化は、
社会のあらゆる領域におよんでいる。
ひとつは事業そのものの内容の変化である。
企業が製品を売っていると考えているものは、
実はそれは製品ではなくサービスである。
二つ目は売り手と買い手の関係の変化。
買い手を求めて、売り手は競い合うことで成果をあげることはできない。
ドラッカーは「もはや競争相手は存在しない」という。
顧客は多くの選択の中からより良いサービスを選択するだけである。
携帯電話は、音声によるコミュニケーションのためのものから、
写メ、ネット検索、放送視聴、バンキング機能など
豊富なサービスを満載したスマホへと進化した。
しかし、これは多様なニーズに応えられるようになったことだけを
意味するのではない。
これら多様なニーズに応えたということは、
今後も顧客は新たなニーズを求めつづけ、
企業はそれに答え続けなければならないことを意味する。
”市場で勝利を収めるには多様なメニューを揃えなければならない。
想像もできないサービスを生み出さなければならない。”
「事業そのものの内容が変化しつつある。
もはや企業が売っているものは製品ではない。
サービスである。
もはや競争相手は存在しない。
より多くの選択とより良いサービスがありうるだけである。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(第1章 組み合わせ自在の世界)
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