■心破れた老人として■~目的そのものが霧消~
おはようございます。
薄い雲がかかってますが、
明るい陽が射し始めた
川崎の朝です。
今日は全国的に貼れたり雨が降ったり、
雷雨のところもありそうです。
お気を付けください。
水曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
偶々その夏、コネチカットと
マサチュセッツの州境近くに、
避暑用の小屋を借りていたので、
ノエルとクレアに、
一緒に七月を過ごそうと持ちかけた、
とした。
しかし、
ノエルにとってアメリカへの旅は
仕事と私的用件の二つの面で
散々なものとなった、
と続ける。
仕事のほうは、
ヒトラーがソ連に攻め入ったために、
共産党を始めあらゆる左翼が
介入論者に衣替えしていたので、
ルーズベルト政権に依頼された講演旅行は、
彼がアメリカに到着する前に
目的そのものが霧消していた。
「さらに私的な用件のほうは
完全な失敗で彼自身が
アメリカに移住してもよい
と言ったにもかかわらず、
クレアは彼の元に帰ることを断った。
ノエルはアメリカ滞在を
二週間で切り上げ、
心破れた老人として国へ帰った。」
(Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)
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