■難破船として左翼を捨てる■~蒸し返してもしようがない~
おはようございます。
まだ雲が空を覆っていますが、
これからは晴れて、
真夏日予報のところもあります。
暑さ対策にご注意を。
水曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
マイスキーの任務の一つが、
ブレイスフォードの良心を
眠らせておくことで、
週に一度はノエルと懇談し、
彼がモスクワの二枚舌や
恐怖政治に動揺する都度、
マイスキーはそれを否定し、
ナチスの宣伝と片付けた、
とした。
そしてやがて、
それらが事実であることを
認めざるをえなくなった頃には、
それらのことを昔話にしてしまい、
ついには、済んでしまったことを
蒸し返してもしようがない
というセリフが、
マイスキーの口癖になった、
と続ける。
そのうえマイスキーは、
共通の敵である
ファシストを
利することだけは
止めて欲しいと
次のとおり懇願するのだった。
「そんなことであなたの名が出れば、
ナチスがどれだけ喜ぶかを考えてください。
人民戦線の生みの親であるあなたが見捨てたら、
どれだけのイギリス人、いやヨーロッパ人が、
難破船として左翼を捨てることになるでしょうか。
あなたの自己満足のために、
どれだけの害がもたらされるかを考えてください」
(Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)
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