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4月, 2025の投稿を表示しています

■強みでないことはいっそ他社に(2)■~事業の絞り込みとコラボレーション~

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 おはようございます。 快晴の空が広がる須崎の朝です。 4月も最終日、 連休の狭間ですが 絶好の行楽日和になりそうですね。 水曜日、良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『P・F・ドラッカー―理想企業を求めて』から ウェルチは、 ドラッカーの、 すでに手がけていなければ、 手をつけるつもりのものばかりか、 との問いに、『そのようなことはない』 と答えたことから、 『一位二位戦略』が生まれた、 とした。 上田さんは、 ここまでが巷間に 伝えられている話だが、 ウェルチを取材した イーダスハイム博士によると、 ドラッカーの言葉は さらに奥の深いものだったとする。 それは、 どこか他の企業の本業に してやれないかという言葉は、 顧客に対してはベストのチームで臨め ということであったのだ。 このように当時すでにドラッカーは、 コラボレーションを 教えていたのだった。 こうしてウェルチは 事業の絞り込みと コラボレーションによって、 GEの発展を確実なものにした。 ドラッカーは次のとおり説く。 「自らの強みに焦点を合わせ、  強みでないことは他社に任せなさい。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■強みでないことはいっそ他社に(1)■~一位二位戦略~

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おはようございます。 快晴の空が広がる道後の朝です。 連休中日の昨日は夕方近くまで雨が降る あいにくの天気でしたが、 今日は一日晴れ。 絶好の行楽日和になりそうですね。 火曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『P・F・ドラッカー―理想企業を求めて』から ドラッカーは、 本格的に取り組めないものは、 どこか他の企業の 本業にしてやれないかを考えるべきだ、 とする。 上田さんは、 ジャック・ウェルチには、 CEOに任命されたら すぐにしようと思っていたことがあった、 とする。 それはドラッカーに会って 教えを請うことだった。 ドラッカーはウェルチに、 GEはいろいろな製品を扱っているが、 もしすでに手がけていなければ、 手をつけるつもりのものばかりか、 と聞いたという。 「『そのようなことはない』  とのウェルチの答えから、  世界で一位か二位になる気のない事業からは  撤退するという、  『一位二位戦略』が生まれた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■最適な規模を知る(3)■~規模にふさわしい戦略や構造~

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 おはようございます。 どんよりした空模様の道後の朝です。 道路は濡れている様ですが 強い雨ではなさそうです。 、 今日は夕方までは雨が降りそうですね。 雨具を持ってお出かけください。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から 上田さんは、 組織が大きいことがよいのは、 規模が大きくなければ 仕事ができない場合に限られる、 とした。 そして、組織にとって最適の規模とは、 組織の機能や仕事に必要な情報を 最も有効に扱うことのできる規模であると続ける。 ドラッカーは次のとおり説く。 「多くの企業が  自らにとって適切な規模を知らない。  規模にふさわしい戦略や構造については  さらに知らない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■最適な規模を知る(2)■~体力を消耗する業病~

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 おはようございます。 まぶしい陽が射す高知の朝です。 今日も一日晴れ、 気持の良い行楽日和になりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から 上田さんは、 組織には最小規模と 最大規模それぞれに限界があるので、 自らにとっての適切な規模を 知らなければならないとした。 そして、規模の不適切さは、 体力を消耗する業病であるが、 その原因は不明でも、 不適切なことを知るための 診断は容易であるとする。 その兆候は明確で常に同じであって、 不適切な規模の組織には、 肥大化した分野、活動、機能が必ずある。 「大きいことがよいのは、  規模が大きくなければ  仕事ができない場合に限られる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4戦略はいかにして立てるべきか)

■最適な規模を知る(1)■~最小規模、最大規模の限界~

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 おはようございます。 まぶしい陽が射す高知の朝です。 今日は晴れ、 さわやかな晩春の一日になりそうです。 GW突入の土曜日、良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 組織が大きくなれば、 中身の大部分は外部環境から遠ざかる、 とする。 そして、 生命の維持に不可欠な栄養素を供給すべき 内部機関が複雑になり、 そのことにより規模が複雑さを 招くこととなってしまう、 と続ける。 上田さんは、 組織にはそれ以下では存続できない 最小規模の限界が産業別、市場別にあり、 逆に、それを超えると、 いかにマネジメントしようとも 繁栄を続けられなくなる 最大規模の限界があるとする。 「したがって組織は、  自らにとっての適切な規模を  知らなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4戦略はいかにして立てるべきか)

■組織は戦略に従う(2)■~正しい構造の探求ではない~

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 おはようございます。 どんよりとした空模様の高知の朝です。 でもこの雲もだんだん取れて、 昼過ぎからは晴れそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から 上田さんは、 組織づくりの最悪の間違いは、 絵に描いたモデルを生きた組織に 機械的に当てはめるところから生じる、 とした。 そして、 組織構造は、 それぞれの企業の状況と戦略に従って 決めるべきものである、 と続ける。 ドラッカーは、 業績を自動的に上げる組織構造があるに違いない、 などという考えは捨てるべきだとし、 大事なのは、 組織の中の人間が成果を あげやすくすることである、 とする。 「今日必要とされているものは、  正しい構造の探求ではなく、  それぞれの仕事に合った構造の探求であり、  発展であり、評価である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■組織は戦略に従う(1)■~組織づくりの最悪の間違い~

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 おはようございます。 高知の朝は、 霞かかってますが、 段々と明るくなっています。 一日晴れ、 日中は上着無しで過ごせそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 組織の構造とは、 組織が目的を 達成するための手段であるので、 構造に取り組むには、 戦略から入らなければならない、 とする。 上田さんは、 このことを最も簡明に、 かつインパクトのある表現にまとめた言葉が、 経営学者アルフレッド・D・チャンドラーの名言 「組織は戦略に従う」だった、 とする。 そして、 業績が悪化すると、 組織のせいにして組織をいじり出すが、 組織改革なるものの多くが、 この手のものである、 と続ける。 「ところがさしたる知恵もないために、  どこかからモデルを借りてくる。  しかし、組織づくりの最悪の間違いは、  絵に描いたモデルを生きた組織に  機械的に当てはめるところから生じる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■マネジメントにとっての最大の責任は(3)■~特異な事象が生起すること~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝、 雨は止んでます。 雨は昨夜で終わってるみたいで、 今日は心配なさそうです。 気温は夏日予報、ジメジメ天気ですね。 休肝日明けの水曜日、 肝臓に気を付けて楽しみましょう。 よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『乱気流時代の経営』から ドラッカーは、 組織をつぶすがごときマネジメントは、 無責任の最たるものである、 とした。 上田さんは、 乱気流の時代にあっては、 まず行うべきは、 現在あるものをマネジメントすることであり、 将来ありうべきものを 自ら創造することであるとする。 ドラッカーは次のとおり諭す。 「乱気流の時代にあって、  未来についての最も妥当な前提は、  世界の様相そのものを変える  特異な事象が生起することである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■マネジメントにとっての最大の責任は(2)■~無責任の最たるもの~

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 おはようございます。 東にかかった雲が 明るくなり始めた高知の朝です。 これから段々雲が増えて、 夜には雨が降りそうです。 雨具をお忘れなく。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『乱気流時代の経営』から 上田さんは、 今やあらゆる先進社会が 組織社会であり、 あらゆる財とサービスの 生産と流通が、 組織の手に委ねられた、 とした。 しかも組織は、 そこで働く一人ひとりの人間にとって、 生計の資、社会への貢献、 自己実現を手にする 唯一の場となった、 と続ける。 だからこそドラッカーは、 次のとおり言明する。 「組織をつぶすがごときマネジメントは、  無責任の最たるものである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■マネジメントにとっての最大の責任は(1)■~組織の生存を確実にすること~

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 おはようございます。 東の空から明るくなり始めた高知の朝です。 今日は一日晴れて夏日予報、 体調にお気を付け下さい。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『乱気流時代の経営』から ドラッカーは、 乱気流の時代にあっては、 マネジメントにとって最大の責任は、 自らの組織の生存を 確実にすることである、 とする。 上田さんは、 マネジメントにとって最大の責任は、 組織の構造を健全かつ堅固にし、 打撃に耐えられるようにして、 急激な変化に適応し 機会を捉えることである、 とする。 「今やあらゆる先進社会が組織社会である。  あらゆる財とサービスの生産と流通が、  組織の手に委ねられた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■成長を災厄にしないために(4)■~傷は防がなくてはならない~

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 おはようございます。 曇り空の暗い高知の朝です。 今日は一日曇り、 涼しい一日になりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『変貌する経営者の世界』から ドラッカーは、 ウォールストリート・ジャーナルに寄稿した 中小企業向けアドバイスの第三で ノンカスタマーについての情報が必要である、 とした。 第四は、成長には廃棄が必要だということで、 製品、工程、流通チャネルを不断に見直し、 自らを陳腐化させていかなければならないというもの。 第五に、 トップマネジメントの仕事は チームで分担するようにしなければならず、 健全に成長する中小企業には ワンマン経営者はおらず、 そもそもワンマンでは、 本人が先に倒れてしまう。 ドラッカーは次のとおり説く。 「成長の危機による傷から回復することは、  不可能ではなくとも至難である。  しかしそれはかなり容易に防げる。  また、防がなくてはならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■成長を災厄にしないために(3)■~ノンカスタマーの情報~

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 おはようございます。 全体的に霞みがかってますが、 まぶしい陽が射す高知の朝です。 今日は一日晴れ、 日中は上着無しで過ごせそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『変貌する経営者の世界』から ドラッカーが、 ウォールストリート・ジャーナルに寄稿した 中小企業向けのアドバイスの第一は、 成長は資金繰りを悪化させるので、 キャッシュに目を光らせておかなければならない、 ということだった。 第二は、 成長は財務構造の変化を要求するということ。 資金源を高度化して、 たちのよい資金を 確保しておかなければならないというもので、 必要なときに必要な種類の資金を 手にするには準備が不可欠である。 第三に、成長には情報が必要であるということ。 経理の数字だけではとても足らず、 成長すればするほど、 顧客と市場の情報を必要とする。 「特に、顧客になっていて不思議でないにもかかわらず、  顧客になっていない人たち、  すなわちノンカスタマーについての情報が必要である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■成長を災厄にしないために(2)■~キャッシュに目を光らせる~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝、 生暖かい空気です。 日中も20度を超えそうですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『変貌する経営者の世界』から ドラッカーは、 事業の成長が災厄となるという危機を 乗り越えられる企業は少なく、 たとえ乗り越えたとしても、 かつての成長力は影を潜めたままとなる とした。 ドラッカーはほぼ20年間、 ウォールストリート・ジャーナルへの 寄稿を重ねたが、 何を書いてもその日のランチで 話題になった。 しかもなかなか内容が腐らず、 特に、1977年に書いた 中小企業向けのアドバイスは 今日でもそのまま通用するものとなっている。 ドラッカーは、成長を災厄にしないための処方を示す。 その第一は、 成長は資金繰りを悪化させるので、 キャッシュに目を光らせて おかなければならないということ。 「利益に目を奪われてはならない。  利益は、緊急時用の留保ぐらいに  思っておいたほうがよい。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■成長を災厄にしないために(1)■~なかなか癒えない傷~

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 おはようございます。 薄明の西空に月が浮かぶ高知の朝です。 暖かなゴミ出しです。 日中も春爛漫、20度を超えそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『変貌する経営者の世界』から ドラッカーは、 事業の成長は成果への報奨であり、 喜ぶべきことだが、 成長が災厄となる企業が多い、 とする。 そして、 順調かつ急速に成長しつつあるかに 思われていたものが、 コントロール不能となり、 深刻なトラブルに陥るのだ、 と続ける。 さらに、 この危機を乗り越えられるものは多くなく、 たとえ乗り越えたとしても、 かつての成長力は 影を潜めたままとなるのだ、 とする。 「運よく回復して成長路線に乗ったとしても、  一度負った傷はなかなか癒えない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■成長は目標にあらず(2)■~手術で切除しなければならない~

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 おはようございます。 今朝もまぶしい陽が射す高知です。 このところ朝が冷えますが、 日中は20度を超えそうです。 寒暖差にお気を付け下さい。 休肝日明けの水曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『乱気流時代の経営』から ドラッカーは、 成長を目標にすることは間違いであり、 大きくなること自体に価値はない、 とした。 上田さんは、 よい企業になることが 正しい目標であり、 成長そのものは虚栄でしかないとする。 しかし存続の条件としての 成長の最低点は 検討しておかなければならない、 と続ける。 さらに、 資源の生産性を全体として高める成長は 健全な成長なので、 十分な栄養を与え支援しなければならないが、 これに対し、 量だけ増えて全体の生産性を 向上させない成長は、 脂肪太りだとする。 ドラッカーは次のとおり指摘する。 「生産性の低下を招く成長は、  前癌症状ではないにしても腫瘍である。  手術で切除しなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■成長は目標にあらず(1)■~明日の問題児になる宿命~

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 おはようございます。 まぶしい陽が射す高知の朝、 久しぶりに青空が広がっています。 少し肌寒く感じますが、 日中はそこそこ暖かくなりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『乱気流時代の経営』から ドラッカーは、 市場が成長しているとき、 あるいは産業構造が変化しているとき、 成長は企業存続の条件であるとする。 とはいえ、長期にわたる高成長は 不健全であるどころか、 あまりに急速な成長は、 組織を脆弱化しマネジメントを不可能にし、 緊張、弱点、欠陥をもたらす、 と続ける。 そして、 今日の成長企業が明日の問題児になる宿命には、 ほとんど例外がないという。 「成長を目標にすることは間違いである。  大きくなること自体に価値はない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■企業買収の「五つの原則」(4)■~境界を越えての昇進~

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 おはようございます。 まぶしい陽が射す高知の朝、 少し肌寒いです。 これから段々雲が出て、 午後には雨が降り出しそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から 事業上の目的による企業買収で 成功するための五原則、 第三は買収される側の 製品、市場、顧客に 敬意を払っている場合、 第四は買収される側に、 一年以内にトップマネジメントを 送り込める場合だとした。 そして第五に、 最初の一年間に、 買収される側の者と 買収する側の者の多数を、 境界を越えて昇進させる場合にのみ、 企業買収は成功すると続ける。 買収を、 関係者全員から歓迎されるものに 仕立て上げなければならない。 ドラッカーは次のとおり指摘する。 「少なくともニューヨーク株式市場は、  60年代のコングロマリット熱から目を覚まして以来、  企業買収に関する五つの原則の重要性に気づいている。  買収のニュースによって、  買収する側の株価が大幅に下落することが、  あのように多いのはそのためである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■企業買収の「五つの原則」(3)■~製品、市場、顧客への敬意~

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 おはようございます。 朝から強めの雨が降る高知です。 花チラシの雨、 川沿いの桜は花筏を作りそうですね。 天気予報どおりなら、 昼からは晴れそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から 事業上の目的による企業買収で 成功するための五原則、 第一は買収される側に 大きく貢献できる場合で、 第二は買収される側と 共通の核がある場合だとした。 そして第三には、 買収する側が買収される側の 製品、市場、顧客に 敬意を払っている場合にのみ 企業買収は成功すると続ける。 やがて、 事業上の意思決定が必要になったとき、 この敬意がなければ、 決定は誤ったものとなるのだ。 第四は、 買収される側に、 一年以内にトップマネジメントを 送り込める場合にのみ、 企業買収は成功する。 「マネジメントを買えると思うことは間違いである。  社長だった者が事業部長になって、  いつまでも満足しているわけがない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■企業買収の「五つの原則」(2)■~買収する側が貢献できるもの~

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 おはようございます。 まぶしい陽が射す高知の朝です。 この晴も昼までで、 段々雲が出て夜から雨が降り出し、 明日の昼まで続きそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から ドラッカーは、 事業上の目的による企業買収で成功するには、 五つの原則があるとした。 その第一は、 買収される側に 大きく貢献できる場合にのみ、 企業買収は成功するというもの。 問題は、 買収される側が 買収する側に 何を貢献できるかではない。 買収する側が貢献できるものは、 経営能力、技術力、販売力など、 さまざまである。 「第二に、  買収される側と共通の核がある場合にのみ、  企業買収は成功する。  共通の核となりうるものは、  市場であり、技術である。  あるいは企業の文化である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■企業買収の「五つの原則」(1)■~相変わらず失敗の連続~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 昨日午後からは雨が降りましたが、 段々回復し、 午後には晴れ間が出そうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント・フロンティア』から ドラッカーは、 事業上の意味のない企業買収は うまくいかないとする。 そして、 事業上の目的による企業買収でさえ 成功するには、 五つの原則がある、 と続ける。 上田さんは、 1980年代の初め、 ドラッカーは、 40年にわたる企業観察の結果として、 企業買収に成功するための 五つの原則を ウォールストリート・ジャーナルに 発表したとする。 そして、 当時はよいことを聞いたと喜んでいた アメリカの企業家たちが、 いざとなると、 それら五つの原則を 守れずに失敗していったとする。 「そして、今日も、相変わらず失敗し続けている。  ドラッカーの言う、  事業上の目的による  企業買収に成功するための  五つの原則とは何か。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業上の「五つの大罪」(4)■~負けてはならない誘惑~

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 おはようございます。 高知の朝は曇り空です。 これから雨が降り始め、 一日続きそうです。 雨具をお忘れなく。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来への決断』から ドラッカーの「五つの大罪」、 第三はコスト中心主義、 第四は昨日崇拝であった。 そして第五の大罪は、 問題至上主義である。 これは、 機会を放って 問題にかかりきりになることだが、 GEは、 世界で一位か二位になる気のないものから 手を引いたとき、 成長路線に乗ったのだとする。 「事業上の五つの大罪は、  その害が十二分に明らかにされているものである。  したがって、  五つの大罪については言い訳は許されない。  絶対に負けてはならない誘惑である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業上の「五つの大罪」(3)■~コスト中心主義、昨日崇拝~

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 おはようございます。 東の空が段々と 茜に染まり始めた高知の朝です。 日中も晴れて20度超え、 明日から天気下降気味のようですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来への決断』から ドラッカーの「五つの大罪」、 その第二は高価格信奉。 その第三の大罪は、 コスト中心主義だが、 ほとんどの欧米企業が、 コストを積み上げ、 それに利益幅を 上乗せすることによって価格を設定し、 その挙げ句に市場を失ったのだと、 上田さんは続ける。 そして価格設定の唯一の健全な方法は、 市場が快く支払ってくれる 価格からスタートし そのうえで製品を設計することだが、 アメリカの家電メーカーが壊滅した原因は、 価格設定の方法の誤りにあったのだ、 とする。 「第四の大罪は、  昨日崇拝である。  昨日を重視し、明日を軽んじる。  IBMは、かつてパンチカード事業を重視して  コンピュータ事業を軽視し、  その後、メインフレームを重視して  パソコンを軽視した。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業上の「五つの大罪」(2)■~第二の大罪は高価格信奉~

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 おはようございます。 高知は曇りで涼しい感じの気温です。 日中は晴れて20度を超えそうです。 寒暖差、服装で対応しましょう。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来への決断』から 上田さんは、 ドラッカーのいう「五つの大罪」、 その第一は利益幅信奉である、 とした。 そして第二の大罪は、 高価格信奉であるが、 これもまた、 競争相手を招き入れるだけの 結果となると続ける。 ファックスを発明したアメリカの企業は、 限度いっぱいの最高価格を設定したが、 世界のファックス機市場は 他国の企業の手に渡った。 「これに対して、  ナイロンを開発したデュポンは、  下着メーカーに支払わせられる価格よりも  四割安い価格をつけた。  同社はずっと一流繊維メーカーの地位を保った。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業上の「五つの大罪」(1)■~第一の大罪は利益幅信奉~

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 おはようございます。 東の空が茜に染まり始めています。 今の時間は一桁気温ですが、 昼までには二桁、 日中は20度を超て暖かな一日になりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来への決断』から ドラッカーは、 立派な企業が長期低迷に入ることがあるが、 いずれの場合も主たる原因は、 事業上の五つの大罪の 少なくとも一つを犯したことによるものだとする。 そしてそれらは、 犯さずにすますことのできる罪である、 と続ける。 上田さんは、 国際競争は一段と激化し、 ドラッカーのいう「五つの大罪」が、 再び大きな意味を持ってくるとする。 この「五つの大罪」は、 ウォールストリート・ジャーナルに 発表された有名な洞察だが、 その第一の大罪は、 利益幅信奉である。 コピー機について、 これほど急速に大きな成功を収めた 製品はそれまでなく、 先行者は、 機能を追加して利益幅を拡大した。 しかし、消費者の多くは単純な機能で十分だった。 「彼らは、単純な製品が現れれば買う気になっていた。  そこへ、競争相手が現れて市場を奪っていった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■本当に重要な数字とは何か(2)■~あらゆる情報の基本~

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 おはようございます。 朝からまぶしい陽射しの高知、 寒さは一服。 日中も晴れて20度超え、 桜もそろそろピークを超えそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『明日を支配するもの』から ドラッカーは、 経営環境の変化を知るには、 顧客の全支出のうち、 自社が提供するカテゴリーの 製品とサービスに向けられる分の割合が重要だ、 とした。 そして、 支出配分の変化こそ、 企業にとってあらゆる情報の基本であり、 しかも必要な情報の中では、 むしろ手に入れやすく、 一度落ち着けばそのまま続く、 と続ける。 さらに、 それはトレンドであり、 携帯電話に取られてしまった分を、 出版業その他既存の産業が取り返すのは 容易なことではないとする。 「ところが、この変化を重視する  企業やエコノミストがあまりいない。  『支出配分の変化こそ、  企業にとってあらゆる情報の基本である』」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■本当に重要な数字とは何か(1)■~支出配分の変化~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝、 花曇りでしょうか。 少し寒い、花冷えでしょうか。 ともあれ、そこここで桜が咲き誇ってます。 花見は明日までですね。 温かくしてお出かけください。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『明日を支配するもの』から ドラッカーは、 人口構造の変化と同じように 重要でありながら、 経営戦略上ほとんど関心を 払われていないものとして、 支出配分の変化がある、 とする。 上田さんは、 かつては生活水準の高さを示す数字として、 エンゲル係数なるものが使われたが、 これは消費支出に占める食費の割合のことであった、 とする。 ドラッカーは、 経営環境の変化を知るには、 このエンゲル係数に相当するものを 見つけよという。 「ほとんどの企業が本当に重要な数字を知らない。  すなわち、  顧客の全支出のうち、  自社が提供するカテゴリーの  製品とサービスに向けられる分の割合である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業の定義は必ず陳腐化する(5)■~組織の拠りどころとなる~

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 おはようございます。 高知の朝は晴れ、 少し寒いです。 しかしこれから晴れて、 20度近くになりそうです。 桜は今週末で見納めでしょうね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『チェンジ・リーダーの条件』から ドラッカーは、 激動の時代に入った今日では、 事業に変調を感じる前に、 日常の作業として、 二つの検査をする必要がある、 とした。 そして、 あらゆる組織が、 自らの事業について 定義を持たなければならない、 と続ける。 さらに、明快で一貫性があり、 焦点の定まった定義が 組織の拠りどころとなるとする。 「これまで成功してきた  世界的な大組織が  不調に見舞われているのは、  まさに彼らの事業の定義が  有効でなくなったからである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業の定義は必ず陳腐化する(4)■~二つの検査~

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 おはようございます。 未明の高知は曇り空です。 これから晴れて、 暖かな一日になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『チェンジ・リーダーの条件』から 上田さんは、 この世に永続するものはなく、 事業の定義も陳腐化するので、 変調を来したら、 その事業の環境、自らの使命、 自らの強みを現実に照らして 点検しなければならない、 とした。 加えてドラッカーは、 激動の時代に入った今日では、 事業に変調を感じる前に、 日常の作業として、 二つの検査をしておけという。 一つは、あらゆる製品、 プロセス、流通チャネルについて、 今それらのものに かかわっていなかったとして、 同じものを始めるかを 定期的に点検することである。 「もう一つは、  組織の外、  特に顧客になっていて  おかしくないにもかかわらず  顧客になっていない人たち、  つまり、  ドラッカーいうところの  ノンカスタマーの行動を  定期的に点検することである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業の定義は必ず陳腐化する(3)■~この世に永続するものはない~

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 おはようございます。 小雨が降る高知の朝です。 午前中は雨、 午後から段々回復、 明日にかけて晴れてきそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『チェンジ・リーダーの条件』から ドラッカーは、 組織凋落の理由は、 事業の定義が陳腐化したことだ、 とした。 上田さんは、 事業の定義は 事業環境、 使命とするもの、 自らの強み、 の三つの要素からなるとした。 そして、 これまで順調だったのは、 これら三つの定義のそれぞれが、 社会と経済の現実に適合し、 かつ互いに適合し、 社員をはじめ関係者全員に 一つの定義として 共有されていたからであると続ける。 しかし、この世に永続するものはなく、 事業の定義も陳腐化する。 「したがって、  いささかなりとも事業に変調を来したならば、  その事業の環境、  自らの使命とするもの、  自らの強みを現実に照らして  点検しなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)

■事業の定義は必ず陳腐化する(2)■~事業定義の三要素~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 関東では降雪予報もあり、 寒そうですが、 高知は20度近くにはなりそうです。 新年度スタート。 さぁ新しい環境にチャレンジしましょう。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『チェンジ・リーダーの条件』から 上田さんは、 難攻不落に見えた組織が、 これほどまでに 危機に見舞われるようになったのは、 マネジメント方法が急に 下手になったからではない、 とした。 そして、 たいていは適切に マネジメントしているのだが、 単に、これまでの事業が 時代遅れの間違ったものに なったに過ぎない、 と続ける。 この理由についてドラッカーは、 事業の定義が陳腐化したのだと、 言う。 事業の定義は三つの要素からなる。 「第一が、事業環境の定義。  第二が、使命とするものの定義。  そして第三が、自らの強みの定義である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 4 戦略はいかにして立てるべきか)