■わが世の春を謳歌■~巨大企業ソニーの失敗~
おはようございます。
未明の高知、
雲が多い夜空です。
今日は冬至。
暦では冬の入り口、
高知は昼過ぎには雨、
気温も上がらず寒くなりそうです。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
クレイムズは、
ソニーはウォークマンが
20年にわたって
リーディング企業の座にあったが、
iPodの登場を見くびっていた、
とした。
そして、iPodの販売が
6000万台を突破し、
iPodからのダウンロードが
15億回という驚愕の数字を
たたき出した後ですら、
ソニーのウォークマン事業部は
楽曲再生に特化した
ウォークマンを売りつづけた、
と続ける。
この結果、アップルが
オンライン音楽市場の
70%を押さえるのを横目に、
ソニーの音楽プレーヤー市場での
シェアはわずか10%に沈み、
かつてわが世の春を謳歌した
巨大エレクトロニクス企業ソニーが、
苦汁をなめさせられたのである。
クレイムズは、
ソニーの失敗は、
「消費者家電の分野でヒットを飛ばすには、
ハードウェアが命だ」
という信念によりかかり、
それを否定できなかったことにあるとする。
「この信念は、
アップルの手で打ち砕かれた。
アップルは、
iPodに使い勝手のよいブラウザを搭載して、
メガヒットを放ったのだ。」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第2章 何よりも大切なのは学びである)
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