■道義的社会的に許されない■~このとてつもない愚行~
おはようございます。
朝からまぶしい陽射しの高知、
一日中晴れそうです。
日曜日、良い休日をお過ごしください。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
1970年から90年にかけて、
CEOの報酬が青天井で増えていったが、
一般の働き手の収入は、
ほぼ横ばいにとどまっていた、
とした。
ドラッカーの目には、
このことはおよそ馬鹿げた状況に映り、
いち早く、
人材こそが企業にとって最大の資産だという
見方を示していたのだ、
と続ける。
ちなみにそれ以前は、
人材は費用源だとする考え方が一般的で、
経営者たちのこのような強欲ぶりは、
論壇に登場したころから
ドラッカーが信奉していた
ジェファーソン流の理念への、
途方もない挑戦であり、
道義的にも社会的にも、
およそ許されるものではない、
としていたのだ。
ドラッカーは、
CEOの報酬は一般の働き手の
20倍以内であるべきだと考え、
さらに次のとおり続けた。
「いずれ大きなツケが回ってくるでしょう。
このとてつもない愚行により、
企業を中心とした資本主義に
災厄がもたらされると思いますよ」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第3章 組織のほころび)
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