■動機が何であれ、詐欺は詐欺■~倫理は免責とならない。~

おはようございます。

曇り空の川崎の朝、
今日は、雷雨の可能性もあります。

お気を付け下さい。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


 
1976年、ニューヨークの何人かの医師が、
末期ガンの患者の同意なしに注射し、
州法違反と医師としての倫理逸脱で訴追された。

この医師等は、いかなる個人的利益も得ておらず、
患者の苦しみをなくすために必要な知識を
得ようとしただけで、
彼らを批判することさえ間違いだと主張した。

確かにあらゆる職業において
倫理は自己規律によって
律すべきである。

しかし、本人たちが社会に存在する問題に
取り組まないならば、
社会が、問題に取り組むことになる。

なぜならば、力には倫理が
つきまとうからである。
動機が何であれ、詐欺は詐欺である。


「多額の金が漂っているところでは、

 策士に対し身を固めておかなければならない。

 もし知識に関わる者たち自身が

 これを行わないならば、社会がこれを行う。

 個人的な利益を得ていないからといって、

 倫理は免責とならない。」


~『イノベーターの条件』
(Part4 問われる知識と教育 1章 知識の政治学)











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