■管理手段の三つの特性■~何を測定するかが根本問題~

おはようございます。

朝から蒸し暑い川崎の朝です。

東京地方は今日も真夏の暑さ、
花火大会には良い天気になりそうですね。

今日も水分補給には十分注意して下さい。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



ドラッカーは、
人間社会における、
組織の管理手段には
三つの特性があるとする。

一つ目
◆客観的でも中立的でもありえない。 

管理においては、
”現象に対する測定”
という行為が必要だが、
この行為は客観的でも
中立的でもありえないということ。  

降雨や風速などの自然現象や
売上傾向などを測定するとき、
この測定という行為によって
現象が変化することもなければ、
測定者が変化することもない。

このような物理的な現象の測定は、
純粋に客観的であり中立的たりうる。

しかし、人間社会という
複雑な知覚の世界を扱う組織において、
この測定という行為は何らの偏りを持つ
主観的な行為であり、
客観的でも中立的でもありえない。

しかも、この組織における測定は、
測定者の知覚の経験を大きく変え、
測定者自体を変えることになる。

また、同時に測定される対象のほうも、
測定のために取り出され注目される
という事実のために、
新たな価値が加えられる。

ドラッカーは、
測定対象として特定の現象を
抽出するという行為自体が、
現象の重視を表明したと同じ効果を持つ、
とする。
 


「管理のための測定を行うとき、

 測定される対象も測定する者も変化する。

 測定の対象は新たな意味と新たな価値を賦与される。

 したがって管理に関わる根本の問題は、

 いかに管理するかではなく何を測定するかにある。」

~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第6章 マネジメントの技能  29 管理)


























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