■天災として理解した不況■~金は最大の問題ではない~
おはようございます。
深夜に一雨あったようで、
道路が濡れています。
今は振ってませんが、
時折雨の一日になりそうです。
良い週末をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーが、
はじめてデトロイトを訪れたときには、
座り込みストライキの最中であり、
労使間の憎悪と敵意は
吐き気を催させるほどのものだった、
とした。
そして、倒産したウォールストリートの
証券会社のオーナー経営者が、
30階の窓から飛び降り自殺しても、
食料配給の列に並ぶ
失業した自動車労働者や、
旱魃で農場から追い出された
移動農業労働者からは、
同情もされないという社会状況だった、
と続ける。
しかし、不況が天災だったアメリカでは、
金は最大の問題ではなく、
金持ちといえども、
貧乏人よりも保証の数が
多少多いだけであった。
「そして、アメリカ人が
天災として理解した不況時においては、
実業家であるか肉体労働者であるかよりも、
イタリア系であるかポーランド系であるかが、
『ニューヨーク・タイムズ』の発行人であるか
七番街の行商人であるかよりも、
ユダヤ人であるかないかのほうが、
重要な意味を持ったのだった。」
(3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)
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