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■21世紀のための社会生態学(1)■~パラダイム・シフトは何か~

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 おはようございます。 すでにまぶしい陽射しの高知の朝です。 このところ肌寒い日が続いてましたが、 今日は陽射しが増して夏日となりますよ。 5月も今日で締め、 いよいよ夏が近づきます。 土曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から ドラッカーは、 社会生態学は、 通念に反することのうちで、 すでに起こっている変化は何か、 パラダイム・シフトは何かを問いつつ、 社会を観察するのだ、 とする。 そして、 変化が一時のものでなく、 本物であることを示す 証拠はあるかを問い、 その変化がどのような機会を もたらすかを問う、 と続ける。 上田さんは、 ゲーテの「ファウスト」の 望楼守リュンケウスは 「見るために生まれ、 物見の役を仰せつけられ」と謳う、 とする。 「社会生態学は、  考えることではなく見ることに重点を置く。  分析ではなく知覚に基礎を置く。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(4)■~企業家だけがよくなしうること~

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 おはようございます。 曇り空の様で肌寒い高知の朝です。 さっきまで雨が降っていたようですが、 一日曇り空の様です。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 技術を通じて、 経済、社会、文化を動かすものが、 ビジョンで、 自動車産業、データ処理、新素材の例を示す。 データ処理については、 IBMの創立者トーマス・ワトソン・シニアが、 それが何であるかも知らずに、 コンピュータが普及する 40年前からそれを口走っており、 新素材は、それが現れる 20年以上前に話題になっていた。 上田さんは、 技術のダイナミクスを理解することによって、 われわれは技術、製品、産業の変化を予期し、 文明の変化まで予期できるかもしれないとする。 ドラッカーは、 技術のダイナミクスの分析は、 科学ではなく感覚でもないが、 分析ではあるとし、 さらに続ける。 「しかし技術だけの分析ではない。  事実、技術だけの専門家が行いうることではない。  それは企業家だけがよくなしうることである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(3)■~ビジョン、思想、言葉の変化を知覚する~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 まもなく雨が降り始め、 一日続きそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願い。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 技術の変化を知るための三つの方法を示す。 その第三の方法は、 人々のビジョン、思想、言葉の変化を 知覚すること。 技術を通じて、 経済、社会、文化を動かすものが、 ビジョンであり、 ドラッカーは、 自動車産業、データ処理、新素材という 三つの例を示す。 まずは自動車産業。 「ヘンリー・フォードは何も発明しなかったが、  大量生産、大衆市場、大量販売という  ビジョンを持っていた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(2)■~必要は発明の母ではないが助産婦~

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 おはようございます。 薄曇りの空から、 淡く陽が射し始めた高知の朝です。 このところ夜が肌寒く、 タオルケット一枚では目が覚めます。 今日は日中一時晴れそうですが、 概ね曇り空の様です。 気温も夏日には至らないようです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 技術の変化の日程は、 あらかじめ知りうるものではないが、 それはかなりのことはわかる、 とする。 そして、 技術のダイナミクスは さほど不思議なものではないとし、 技術の変化を知るための、 三つ方法を示す。 第一の方法は、経済的な機会、 つまりニーズを知ることであり、 必要は発明の母ではないが、 助産婦の役は果たすということ。 「技術の変化を知るための第二の方法は、  あらゆる種類の知識について  動向を把握しておくことである。  知識の分野で何が起こり、  どのような技術上の機会をもたらしているかを  分析していく。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■技術のダイナミクスを理解せよ(1)■~変化の方向と速度~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 昨晩は肌寒く、 夏布団をかけました。 今はまだ涼しすぎる感じですが、 日中は夏日になりそうです。 服装の調整が必要です。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『断絶の時代』から ドラッカーは、 あらゆる企業が 技術のダイナミクスを理解し、 その変化の方向と速度を 知らなければならない、 とする。 そして、新しい技術が 既存の経済活動の外にいる 個人としての発明家によるものに とどまるのであれば、 そのような理解も必要ない、 と続ける。 だが、 これからの経済が イノベーションと変革の時代に 入るのであれば、 既存の組織に働く者が、 技術の変化を予期し、 そこからもたらされる機会を 利用することが できなければならないとする。 「ドラッカーは、  まず、いかなる技術の変化が、  いつごろ起こりそうかを知る必要があるという。  もちろん技術の変化の日程は、  あらかじめ知りうるものではない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■なぜ知覚的な認識が必要なのか(4)■~論理に頼ることはできない~

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 おはようございます。 薄曇りの高知は涼しい朝です。 今日はこのまま曇ったままで、 雨の心配はなさそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーターの条件』から 上田さんは、 ジェームズ・ワットの蒸気機関が可能となり、 産業革命の物的な基盤がもたらされた同じ年、 同じスコットランドの アダム・スミスが「国富論』を書いて、 ブルジョア資本主義の 理念的な基盤をもたらした、 とした。 しかし、今日、われわれの眼前にある 新しい現実はすべて複雑系であり、 論理のみによってそれらの問題を 扱うことはできず、 部分最適の和をもって 全体最適とすることはできないと続ける。 そして、 致命的に重要なものは すべて定量化できないものの中にあり、 知覚的な認識が不可欠であり、 すべてを命あるものとして見る世界観が 必要であるとする。 さらに、 組織社会の成熟、 グローバル経済の展開、 地球環境問題の深刻化、 緊急に提示することが求められている 教育ある者のモデルなど、 すべてが形態的であり、 論理に頼ることはできないとする。 ドラッカーは次のとおり説く。 「デカルト以来、  重点は論理的な分析に置かれてきた。  これからはこの論理的な分析と  知覚的な認識の両者が必要とされる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■なぜ知覚的な認識が必要なのか(3)■~ブルジョア資本主義の理念的基盤~

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 おはようございます。 朝からまぶしい陽射しの高知です。 昨日まで続いた雨模様の天気もガラリ一変、 今日は晴れて夏日にになりそうです。 日曜日、良い休日をお楽しみください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーターの条件』から デカルトは、 神の存在まで論理の力で 証明することができる とする考えが幻であったとしても、 かかることを考えている我が、 今ここにあることに間違いはなく、 そこで彼は「我思う、ゆえに我あり」と言った。 上田さんは、 ここで近代合理主義としてのモダンが始まり、 すべては論理によって明らかにできるとし、 全体は部分によって規定されるとし、 何事も定量化できて 初めて意味を持つとした、 と続ける。 事実、そこから技能の技術化が始まり、 工具製作者が生まれ、 ジェームズ・ワットの蒸気機関が可能となり、 産業革命の物的な基盤がもたらされた。 「奇しくも同じ年、  同じスコットランドの  アダム・スミスが「国富論』を書いて、  ブルジョア資本主義の  理念的な基盤をもたらした。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■なぜ知覚的な認識が必要なのか(2)■~悪魔に魅せられた挙げ句の幻~

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 おはようございます。 朝から雨降りの高知です。 このまま雨は続きそうですが、 気温は20度前後で 涼しい一日になりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーターの条件』から 上田さんは、 中世の暗黒にあって、 一つの真理を得るならば、 論理の力によって もう一つの真理を得て、 かくして、 神の存在まで論理の力で 証明することができると考えた 幾何学者がいたとした。 しかし、この定式が成立するには、 最初の真理が確たる真理でなくてはならず、 悪魔に魅せられた挙げ句の 幻であってはならない、 と続ける。 だが、かかる考えが幻であったとしても、 かかることを考えている我が、 今ここにあることに間違いはなく、 こうして彼は、 「我思う、ゆえに我あり」と言った。 「暗黒に理性の光が差し込み、  そこから近代合理主義としての  モダンが始まった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■なぜ知覚的な認識が必要なのか(1)■~神の存在まで論理の力で証明する~

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 おはようございます。 朝からまぶしい真夏の日が射す高知です。 この日差しも夕方までで、 明日の降雨に向けて下り坂の様です。 リビングに残しておいた暖房具を片付けました。 春から初夏へうつろう間もなく、 冬から真夏への衣替えです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーターの条件』から ドラッカーは、 350年前デカルトは、 我思う、ゆえに我ありと言ったが、 今やわれわれは、 我見る、ゆえに我ありと 言わなければならない、 とする。 上田さんは、 中世の暗黒にあって、 一つの真理を得るならば、 論理の力によって もう一つの真理を得て、 そこからもう一つの真理を得、 さらにそこからもう一つとなる。 「こうして全世界、全宇宙の真理を得る。  かくして、  神の存在まで論理の力で証明することができる、  こう考えた幾何学者がいた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■あらゆる体系の中核は因果から形態へ(2)■~理解不能な全体というコンセプト~

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 おはようございます。 どんより曇った高知の朝です。 深夜一時強く降った雨も止んでます。 この雲も昼頃には取れて、 夏の暑さとなりそうです。 水分補給をお忘れなく。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『テクノロジストの条件』から 上田さんは、 モダンと呼ばれた時代、 世界とその秩序について、 デカルトが公理を定めたが、 その一つの表れが、 『科学とは因果関係についての知識』 であるとのフランス学士院の定義だった、 とした。 第二に、 デカルトは知識の体系化についての 公理を定めたが、 コンセプト間の関係について 定量化をもって普遍的基準とした、 と続ける。 そして、 この世界観は350年来、 当然のこととされてきた公理なので、 当然のように見えるが、 今日、このフランス学士院の定義を そのまま使う科学者など一人もいないとする。 ドラッカーは次のとおり説明する。 「今日ではあらゆる体系が因果から形態へと移行した。  あらゆる体系が、部分の総計に等しくない全体、  部分によっては識別、認定、測定、予測、移動、  理解の不可能な全体というコンセプトを  自らの中核に位置づけている。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■あらゆる体系の中核は因果から形態へ(1)■~モダンの世界観とはデカルトのもの~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 道路は濡れてますが、 雨は降ってません。 これから降り始め、 雨模様の一日になりそうです。 休肝日明けの水曜日、 ほどほどにします。 良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『テクノロジストの条件』から ドラッカーは、 モダンの世界観とは、 17世紀前半のフランスの哲学者 デカルトのものである、 とする。 上田さんは、 この間心底デカルトを信奉した哲学者は ほとんどいなかったが、 モダンと呼ばれた時代の世界観は あくまでもデカルトのものだった、 とする。 そして、 デカルトの世界観について二つの説明をする。 第一に、 デカルトが世界とその秩序についての 公理を定めた。 「その一つの表れが、  『科学とは因果関係についての知識』であるとの  フランス学士院の定義だった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■部分ではなく全体を見る時代へ(2)■~昨日のものとなったモダン~

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 おはようございます。 薄っすらと青空が広がる高知の朝です。 日中は晴れて夏日、 午後からは段々と雲が増えそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『テクノロジストの条件』から 上田さんは、 モダンが世界を覆い尽くしたと思われた 20世紀の半ば、 論理だけでは説明できない問題が 急増し始めた、 とした。 そして、 21世紀が直面する問題の多くが、 もはや論理だけでは理解も 解決もなくなったのだ、 と続ける。 さらに、全体を全体として 把握しなければならなくなり、 命あるものとして 見なければならなくなったのだ、 とする。 ドラッカーがこの変化に気がついたのが、 半世紀前の1950年代半ばのことで、 次のとおり説く。 「昨日のものとなったモダンが、  表現の手段、処理の道具として機能している。  他方、新たなるボストモダンが  手段と道具を持ち合わせることなく、  われわれの行動を事実上支配している。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■部分ではなく全体を見る時代へ(1)■~論理だけでは説明できない問題~

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 おはようございます。 高知は今朝、雲の合間から陽が差してて、 ちょっとほっとするお天気です。 今日は晴れたり曇ったりの一日になりそうで、 暑さはそこまで厳しくなさそうですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『テクノロジストの条件』から ドラッカーは、 17世紀の半ば以降、 350年にわたって、 西洋はモダンと呼ばれる時代 を生きてきたとする。 そして、 19世紀にはその西洋のモダンが、 全世界の哲学、政治、社会、科学、 経済の規範となり秩序となったが、 今日、モダンはもはや現実ではない、 と続ける。 上田さんは、 モダンとは近代合理主義のことであり、 世のすべての事象は論理の力によって 解明できるとしたことから近代は始まったとし、 その近代が、まず西洋を支配し、 やがて世界を支配したとする。 「ところが、  そのモダンが世界を覆い尽くしたと思われた  20世紀の半ば、  論理だけでは説明できない問題が  急増し始めた。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)

■人事はトップの価値観を映す(2)■~業績のあがらない追従の世界~

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 おはようございます。 高知の朝は曇り空で始まり。 さっきまで降っていた雨が、 道路を湿らせています。 日中は降らなそうですが、 夏日、蒸し暑い一日になりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『チェンジ・リーダーの条件』から 上田さんは、 人事は、マネジメントの能力、 価値観、真剣度合を白日の下にさらす、 とした。 そして、 人事とその基準、その動機までを、 いかに隠そうとしても無駄である、 と続ける。 人は、他の者がどのように報われるかを見て、 自らの態度と行動を決めるので、 仕事よりも追従のうまい者が 昇進するのであれば、 組織そのものが、 業績のあがらない追従の世界となる。 ドラッカーは次のとおり説く。 「人事に完全無欠はありえないが、  限りなく10割に近づけることはできる。  人事こそ最もよく知られた分野だからである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■人事はトップの価値観を映す(1)■~真剣さを白日の下にさらす~

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 おはようございます。 朝からしっかりとした雨が降る高知です。 この雨、日中は続きそうです。 雨具をお忘れなく。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『チェンジ・リーダーの条件』から ドラッカーは、 最も稀少な資源が人材である、 とする。 上田さんは、 企業が富を創出するには、 明確な目的意識の下に 的確な人員の配置を行うことが 不可欠であるとする。 だがそのためには、 人事の結果を記録し、 一つひとつ検証していかなければならない、 と続ける。 「人事は、マネジメントがどの程度有能か、  どのような価値観を持っているか、  仕事にどれだけ真剣に取り組んでいるかを  白日の下にさらす。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■今求められているのは強みを生かす人事(2)■~社会にとって欠くべからざること~

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 おはようございます。 薄曇りのかかる高知の朝です。 日中もこのまま曇り空、 夜には雨が降ってきそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『経営者の条件』から 上田さんは、 真に厳しい上司とは、 それぞれの道で 一流の人間をつくる人である、 とした。 そして、 彼らは部下がよくできるはずのことから考え、 次に、その部下が本当に それを行うことを要求する、 と続ける。 さらに、 弱みに焦点を合わせることは無責任であり、 上司たるものは、 部下一人ひとりの強みを 可能な限り生かす責任を 組織に対して負っているのだ、 とする。 「知識労働の時代においては、  強みをもとに人事を行うことは、  知識労働者本人、  人事を行う者、  組織そのもの、  社会にとって欠くべからざることである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■今求められているのは強みを生かす人事(1)■~一流の人間をつくる人~

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 おはようございます。 高知の朝は今日も快晴です。 5月も半ばになると 高知の日差しは真夏モードになり 厳しいですよ。 木曜日今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『経営者の条件』から ドラッカーは、 上司は部下の仕事に責任を持つため、 強みを生かす人事は、 成果をあげるための 必要条件であるだけでなく、 倫理的な至上命令、 権力と地位に伴う責任である、 とする。 上田さんは、 強みを持つ分野を探し、 それを仕事に適用させなければならず、 人の卓越性は、 一つあるいはわずかの分野においてのみ 実現される、 とする。 そして、 強みに焦点を合わせるということは、 成果を要求することである、 と続ける。 「真に厳しい上司とは、  それぞれの道で一流の人間をつくる人である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■最高の人材は最高の機会に(2)■~ドラッカー言う強制選択~

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 おはようございます。 初夏の陽が射す高知の朝です。 今日も昨日同様一日晴れ、 夏日になりそうです。 そろそろ熱中症の心配がありそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』から 上田さんは、 人材はあまりに貴重だが、 その配置はむずかしく、 ドラッカー言うところの 強制選択が必要になるとした。 そして、 大きな機会をリストアップし、 順位をつけるが、 これが最初の強制選択であるが、 このときに人材に無理矢理にでも 順位をつけるのだが、 これが強制選択と呼ぶゆえんである。 と続ける。 さらに、 第一順位の機会が 必要とするだけの数の人材を、 第一順位の人材から割り当てるのだ、 とする。 ドラッカーは、次のとおり説く。 「人員配置は致命的に重要な意思決定である。  人員配置の決定が、  成果のためのプログラムを持つことになるか、  紙くずにすぎないプログラムを  持つことになるかを決める。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■最高の人材は最高の機会に(1)■~最高の機会には最高の人材を~

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 おはようございます。 今日は朝からまぶしい陽が射す高知です。 今は涼しいですが、 日中は夏日、 高知の日差しは厳しいです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』から ドラッカーは、 行動のためのプログラムにおいて重要なことは、 資源の割り当て、 特に人員配置の決定である、 とする。 そして、 最高の機会には最高の人材を、 最高の人材には最高の機会を 割り当てよという。 上田さんは、 最高の人材抜きに大きな機会を 利用しようとしてはならず、 それでは徒労に終わるだけである、 とする。 しかしまた、それ以外の機会に、 最高の人材を割り当てはならない、 と続ける。 「人材はあまりに貴重である。  だが、人材の配置はむずかしい。  そこでドラッカー言うところの  強制選択が必要になる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■将来を左右する人材の配置(2)■~投資の失敗を資金の責任にする~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 今日は一日曇り、 雨の心配はなさそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『変貌する経営者の世界』から 上田さんは、 高い地位に就けた者が 成果をあげられなければ、 人事を行った者の 間違いであるとした。 そして、 兵士には有能な指揮官を持つ 権利があるとは、 シーザー以前からの金言だが、 少なくとも普通の能力を持つ者全員が、 成果をあげられるようにすることは マネジメントの責任である、 と続ける。 あらゆる意思決定のうち 人事ほど重要なものはない。 ドラッカーは、 人材の配置が 期待した成果を生まなかったとき、 明らかなことは意思決定が 間違っていたということであるとし、 さらに続ける。 「昇進の失敗を昇進させられた者の  責任にしてはならない。  投資の失敗を投下された  資金の責任にするようなものである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■将来を左右する人材の配置(1)■~人事を行った者の間違い~

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 おはようございます。 朝からまぶしい陽射しの高知です。 これから雲が出て午後には一雨ありそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『変貌する経営者の世界』から ドラッカーは、 組織の将来を左右するのは 人材の育成と配置であり、 今日の意思決定が 実を結ぶか否かは、 人材の育成と配置に かかっているとする。 上田さんは、 将来にかかわる意思決定、 すなわち今日の経済資源を 不確実な未来に賭けるという マネジメント上の意思決定は、 深刻な障害に突き当たる 可能性が大きいとする。 そして、 そのとき修正してくれるのは、 明日企業を担っている人たちである、 と続ける。 「高い地位に就けた者が  成果をあげられなければ、  人事を行った者の間違いである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■外部からの血はなぜ必要なのか(2)■~危機を予知し避ける。~

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 おはようございます。 曇り空の高知です。 さっきまで降っていたように 道路が濡れたままです。 これから段々と晴れて、 30度近くまで気温上昇しそうです。 週末をお楽しみください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 シアーズ内部の 通信販売業で育った者たちだけでは、 その後の成長をもたらした 大店舗小売業への展開を 行うことはできなかった、 とした。 上田さんは、 外部から人材を招き入れた結果、 シアーズは事業の転換が 可能となったとする。 そして、 外には内よりも優れた人材がいる ということではなく、 外にいたということが 重要な意味を持つのだ、 と続ける。 日産自動車はルノーからの資金を必要としたが、 しかし、今となってみれば、 本当に必要としたのは、 カルロス・ゴーンという 外からの血だったことがわかる。 「危機においてだけではなく、  常時外部の人間を招き入れることによって、  危機を予知しなければならない。  そして危機を避けなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■外部からの血はなぜ必要なのか(1)■~独善や社会からの遊離を防ぐ~

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 おはようございます。 重たそうな雲が空を覆う高知の朝です。 これから雨、明日未明まで続きそうです。 連休明けの三連勤務の最終日ですね、 頑張りましょう。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 人事は社内だけで行ってはならないが、 これは原則であるとする。 そして、 マネジメントには 外の血を入れることが必要であり、 それは独善や社会からの遊離を 防ぐために必要であると続ける。 上田さんは、 マネジメントの高い地位に 外部から人を招くこと、 および招き入れたからには 内部から昇進してきた者と 同じ待遇を与えることが 必要であるとする。 ドラッカーは典型的な例として、 米大手小売業シアーズの歴史を紹介する。 「シアーズ内部の  通信販売業で育った者たちだけでは、  その後の成長をもたらした  大店舗小売業への展開を  行うことはできなかった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■不要な階層を減らす(2)■~ミドルの増加は水ぶくれ~

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 おはようございます。 東の空がほんのり赤く染まり始めた 高知の朝です。 日中も晴れてさっぱりとした 初夏の気候になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『実践する経営者』から 上田さんは、 あるグローバル企業が廃止した階層は、 情報の中継点にすぎず、 情報を集結し、増幅し、組み替え、 発信するだけのものだったとした。 そして、 階層の一つひとつが意思決定を遅らせるが、 情報量は情報の中継点、 つまり階層の数が一つ増えるごとに半減し、 雑音は倍になると続ける。 さらに、 今こそミドルの減量を開始するときだが、 一つの方法は補充しないことであり、 あるポストが空席になっても 自動的に埋めてはならないとする。 6か月から8か月の間、 そのポストを空席にして静観し、 補充への強い要求がなければ そのままポストを廃止する。 「ミドルの増加の多く、  おそらくそのほとんどは  まったくの水ぶくれである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■不要な階層を減らす(1)■~情報が基軸となる構造体~

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 おはようございます。 連休明けの高知は薄曇りの天気です。 最長11連休の方には 少ししんどい出勤日になりますが、 頑張りましょう。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『実践する経営者』から ドラッカーは、 未来の組織が現実のものになりつつあるが、 それは、情報が基軸となり 構造体となる組織、 つまり情報型組織である、 とする。 上田さんは、 情報型組織は平らであり、 マネジメントの階層が、 従来の組織に比べ 圧倒的に少ないとする。 ドラッカーによれば、 あるグローバル企業は 12の階層のうち7つを廃止したが、 それらの階層は、 権限の階層でも、 意思決定の階層でも、 管理の階層でもなかった。 「情報の中継点にすぎなかった。  情報を集結し、増幅し、組み替え、  発信するだけのものだった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■人を育てることこそ(2)■~小利に目が眩む~

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おはようございます。 小雨が降る高知の朝です。 連休最終日、 残念ながら雨で始まりました。 この雨は午前中で上がりそうですが、 晴れ間はなさそうです。 火曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から 上田さんは、 多くのマネジメントが、 本業の仕事ではない 雇用関係の規制への 対応に取り組まされている、 とした。 そして問題は、 彼らをいかに マネジメントするかである、 と続ける。 そこで雇用と人事を手放すこととなるが、 人の育成こそ 最も重要な課題であることを 忘れてよいはずがなく、 それは、知識経済下において 競争に勝つための 必須の条件であるとする。 ドラッカーは次のとおり言い放つ。 「雇用と人事を手放すことによって  人を育てる能力を失うならば、  小利に目が眩んだとしか言いようがない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■人を育てることこそ(1)■~正社員のことさえマネジメントしない~

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 おはようございます。 今朝もまぶしい陽射しの高知です。 後半GW3日目、こどもの日。 7人の孫で該当するのは3人、 健やかな成長を祈ります。 じいじは裏畑を 昨年購入した電動機で草刈りし、 腕が痛みます。 月曜日、連休をお楽しみください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から ドラッカーは、 さしたる注目を集めることなく、 驚くべきことが 今起こっているとする。 それは、 第一に、働き手のうち唖然とするほど多くの者が、 現に働いている組織の正社員ではなくなっていること、 第二に、ますます多くの企業が、 正社員のことさえマネジメントしなくなったこと、 と続ける。 上田さんは、 雇用と人事は費用がかかるだけではなく、 時間と手間を要求し、 多くのマネジメントが、 製品とサービス、顧客と市場、 品質と流通という業績向上のための 時間がないとこぼす、 とする。 「本業の仕事ではない雇用関係の規制への  対応に取り組まされている。  しかも、知識を基盤とする大組織には、  多様な専門家がいる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■「人が宝」をお題目ですませない(2)■~彼らを認め、報い、動機づける~

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 おはようございます。 今朝も快晴の高知です。 GW後半二日目、 みどりの日。 自然に親しむには良い天気の様です。 そろそろ日焼けにもご注意を。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『プロフェッショナルの条件』から ドラッカーは、 あらゆる組織が、 「人が宝」と言うが、 本気でそう考えている組織はない、 とした。 上田さんは、 「人が宝」は、 今まではお題目ですんだが、 これからはそうはいかないとする。 そして、 人類誕生以来初めての 最大の革命が始まろうとしており、 特に仕事ができて覇気のある人が、 いやなら辞めていける時代が来るとする。 ドラッカーは、 すでに組織は、 組織への勧誘についてマーケティングを 行わなければならなくなっているとし、 さらに続ける。 「組織は、人を惹きつけ、  引き止められなければならない。  彼らを認め、報い、動機づけられなければならない。  彼らに仕え、満足させられなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■「人が宝」をお題目ですませない(1)■~そう考えている組織はない~

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 おはようございます。 朝からまぶしい陽射しの高知です。 GW後半に突入、 お街に出ないから混雑は分からない。 アンパン効果で観光客が増えてるんでしょうね。 土曜日、連休をお楽しみください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『プロフェッショナルの条件』から ドラッカーは、 あらゆる組織が、 「人が宝」と言うが、 それを行動で示している組織はほとんどなく、 本気でそう考えている組織はさらにない、 とする。 上田さんは、 きわめて興味深く、 かつ、きわめて意味深長なことに、 ドラッカーはこの名言において、 主語を経営者ではなく、 組織にしているとする。 あらゆる組織が、 「人が宝」と言っており、 ありがたいことに、 それはほとんどの組織において 常識になっている。 「『ところが』とドラッカーは続ける。  『それを行動で示している組織はほとんどない』」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する)

■あるべき組織の文化とは(2)■~そのとき力の創造が行われる~

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 おはようございます。 雨は止んでますが、 雲は残っていてほの暗い 高知の朝です。 この雲も間もなく消え始めて、 昼前には晴れそうです。 気温も上がって、 夏日になりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から 上田さんは、 優れた文化は、 できないことでなく、 できることに 焦点を合わせるのだ、 とした。 そして昨日の優れた仕事を 今日の当然の仕事に変え、 組織を強化していくのだ、 と続ける。 ドラッカーは、 仕事から得られる満足に もとづかない人間関係は、 人間関係として貧しいだけでなく、 組織の文化としても貧しく、 人を成長させるどころか 萎縮させるのだ、 としさらに続ける。 「優れた組織の文化が存在することによって、  投入した労力の総和を超える力が生み出される。  そのとき力の創造が行われる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する

■あるべき組織の文化とは(1)■~できないことではなく、できること~

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 おはようございます。 早いもので、5月に突入ですね。 薄曇りの高知の朝です。 今日は時折晴れ間もありそうですが、 夕方からは雨が降ってきそうです。 雨具をお忘れなく。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 二つの言葉が、 あるべき組織の文化を要約する、 とする。 その一つが、 鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓銘 「己れよりも優れたる者の助けを得る技を知る者ここに眠る」 であり、 もう一つが身障者雇用キャンペーンのスローガン 「重要なことはできないことではなく、できること」 であるとする。 上田さんは、 人を動機づけ、 献身と力を引き出すもの、 最善を尽くさせるものが、 組織の文化であり、 優れた組織の文化は、 仕事本位であるとする。 そして、 優れた文化は、 できないことでなく、 できることに 焦点を合わせるのだ、 と続ける。 「こうして組織全体の能力と  仕事ぶりの絶えざる向上をもたらす。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅳ人を動かす 5 人を育てるための人事を実現する