■あらゆる体系の中核は因果から形態へ(2)■~理解不能な全体というコンセプト~

 おはようございます。


どんより曇った高知の朝です。

深夜一時強く降った雨も止んでます。


この雲も昼頃には取れて、

夏の暑さとなりそうです。

水分補給をお忘れなく。


木曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬

~『テクノロジストの条件』から



上田さんは、

モダンと呼ばれた時代、

世界とその秩序について、

デカルトが公理を定めたが、

その一つの表れが、

『科学とは因果関係についての知識』

であるとのフランス学士院の定義だった、

とした。



第二に、

デカルトは知識の体系化についての

公理を定めたが、

コンセプト間の関係について

定量化をもって普遍的基準とした、

と続ける。



そして、

この世界観は350年来、

当然のこととされてきた公理なので、

当然のように見えるが、

今日、このフランス学士院の定義を

そのまま使う科学者など一人もいないとする。



ドラッカーは次のとおり説明する。




「今日ではあらゆる体系が因果から形態へと移行した。


 あらゆる体系が、部分の総計に等しくない全体、


 部分によっては識別、認定、測定、予測、移動、


 理解の不可能な全体というコンセプトを


 自らの中核に位置づけている。」



(『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 1 いかに変化を知覚するか ポストモダンの作法)


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